化粧品に関する製造技術の発展を目的とする化粧品産業技術展「CITE Japan 2019」が5月15日~5月17日の3日間、パシフィコ横浜で開催される。
隔年で開催されており、第5回目から東西の化粧品原料協会が連合した「日本化粧品原料協会連合会」が主催となって運営している。
第9回目を数える今回も、前回に引き続き、展示ホールを全て貸し切り、化粧品原料、OEM・ODM、容器といった化粧品業界企業が出展し、技術発表も行われる。同連合会会長の木村貞勝氏に話を伺った。
海外からの出展社が増加
技術発表は質量ともに充実
――今回も多くの企業が参加しています。
木村 今回は313社が出展し、前回をはるかに上回る1021小間となり、ブースを大きくした企業もあります。技術発表会に関しても、前回を上回るセッション数を予定しています。
海外からの出展社も増えており、10カ国37社の参加を予定しています。中でも、中国や韓国からの出展社が多く、グローバル化の進行を感じるとともに、当展示会の注目度の高さを感じています。また、日本をアジア圏における軸と捉えるグローバル企業もあり、そうした拠点として日本は注目されています。
日本の化粧品原料が世界的に注目を集める中で、原料メーカーの出展も増えています。
同時に、技術発表会にも大きな注目が集まり、化粧品業界の振興を目的とする本展示会が定着してきていることを感じます。
世界的にもCITE Japanのような、競合企業が同じイベントをつくりあげていく展示会はめずらしく、日本ならではの取り組みともいえます。
――今回の見どころを教えてください。
木村 今回、技術発表会が全82社172題と前回を上回る演目数となっており、注目が集まっています。
原料メーカー・商社の方々やOEM・ODMメーカーの方々などから、最先端の技術内容を聞くことができ、非常に充実した内容になっています。
発表会はアネックスホールで行われ、しっかりと区切られた会議室で、スクリーンも見やすく、より集中して発表を聞くことができます。また、発表者の展示ブースに行き、より知識を深めることもできるため、計画的に聴講していただきたいです。
当展示会は「化粧品産業技術展」という名称や元々、日本化粧品技術者会が主催していたことからもわかるように、技術者の祭典でもあります。だからこそ、技術発表が充実していることが特長の一つといえます。各企業が切磋琢磨することで日本の技術革新・進化へ大きな役割を果たしていると考えています。若手の技術者やメーカーの方などが、普段は聞くことができないような内容や自分の興味のある内容に絞って聴講していただけます。
また、海外企業の出展も増加していることに伴い、今回から出展企業の英語と中国語を話すことができる人にバッチをお配りして、よりグローバルな技術交流を図りたいと考えています。
また、入場に関しても事前登録でスムーズに行うことができるように準備しています。