ホシケミカルズ、越境EC支援サービスが軌道に

週刊粧業 2019年1月1日号 34ページ

ホシケミカルズ、越境EC支援サービスが軌道に
 化粧品OEMを軸に原料販売なども手がけるホシケミカルズは、化粧品と健康食品の原料から化粧品のバルクと完成品の輸出までをトータルでサポートしている。

 その中でも、同社では1975年の創業当初からアジア・オセアニアを中心とした海外企業のOEM受注で豊富な実績を持ち、海外専門部署のスタッフが海外企業との商談時に直接現地まで足を運び、トレンドやニーズを把握してから商品の開発・提案を行っている。

 海外企業からのOEMを通じて様々な国々のトレンドやニーズ、貿易関連の実務やレギュレーションを把握し、そのノウハウを日本企業の海外市場向けOEM製品の企画・開発に活用できる点を大きな強みとしている。

 「OEMでは、国内の既存クライアントからマレーシアやシンガポール、台湾への輸出に関する引き合いが増えており、アジア・オセアニアのほぼ全域で輸出関連のレギュレーションに対応している。海外企業のOEM受注で研究員が日々、各国の原料規制をクリアする製品づくりを行っており、店販品から業務用、通販など海外でも日本と同様に様々なチャネルに応じた製品の企画・開発に自信を持っている」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 日本企業の海外市場向けOEMではこのほか、沖縄ヤマト運輸と連携し、那覇空港に隣接する「沖縄グローバルロジスティクスセンター」内に充填工場を構え、ヤマトグループの物流ネットワークを活用し、製造から物流、通販サイト運営、販促支援などをワンストップで行う「越境EC支援サービス」を2015年11月から展開している。

 同サービスは現在、越境ECから海外進出を目指す中小メーカーを中心に引き合いが増え、軌道に乗り始めているという。

 「輸出支援に関しては、アジア・オセアニア以外にロシアでの案件も増えている。そのため、今後は様々な国での実績を着実に積み重ね、処方開発と貿易関連の実務で最新のレギュレーションに対応し、ワールドワイドな輸出支援をより一層強化していきたい」(平地氏)
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