化粧品メーカー、輸出加速で海外プロモーションを強化

週刊粧業 2019年1月1日号 31ページ

化粧品メーカー、輸出加速で海外プロモーションを強化
 日本の化粧品輸出額はアジアを中心に急速に拡大している。これに伴い、輸出国におけるプロモーションも重要な戦略になった。ブランドの認知を高め、ヒット商品を輩出すれば訪日旅行者が日本でその商品を買い求める。

 つまり、インバウンドとアウトバウンドは相関関係にあるといっていい。アジアでは日本の化粧品人気が続き、特に中国でのブレイクは海外事業の起爆剤になりそうだ。有力メーカーのプロモーション戦略を追った。

海外でもデジタル販促は重要施策
費用対効果は見えにくいのが現状

 グラフを見てもわかるように、日本の化粧品輸出額は2015年から急上昇し、2017年には3000億円を突破、2008年の3倍以上になった。

 輸出先で自社商品が売られるようになった以上、プロモーションをかけて効率よく売りさばく必要が出てくるだろう。

 日本同様、海外でもインフルエンサーの言葉は絶大な影響力を持つ。

 インフルエンサーは国境を越えて世界で隆盛を保ち、「KOLが叫べば民族を問わず追従してしまうこともある」(関係者)というから、インフルエンサーの活用は海外でも避けて通れないようだ。

 かつて、新製品発表会と言えばメディアと販売店が主体だったが、近年はインフルエンサーも招聘し、時には別枠を設けるようになった。輸出国での発表会も同様である。また、TVCMよりもSNSやアプリへの動画広告に力を入れる動きも見られる。

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