ライオン、平成31年度知財功労賞「特許庁長官表彰」を受賞

　ライオンはこのほど、経済産業省特許庁が実施する平成31年度「知財功労賞」において、知的財産権制度活用優良企業として「特許庁長官表彰（商標）」を受賞した。

　今回の受賞にあたっては、コーポレートブランド「LION」、キャラクター「ライオンちゃん」の立体商標、国内最多の音商標など「様々な商標を登録し、共感・信頼・親近感を蓄積、醸成させている」点や、自社コンセプトの独自性を確保して競合の同質化を防ぐべく、キーメッセージ（「口臭科学」等）を商標登録するなど「製品企画の初期段階より商標を戦略的に活用している」点、一般的な動物の名前であるため、既権利者の存在など権利取得が困難である中、海外売上を伸ばす経営戦略と連動し、「LION」商標を広く海外に出願して「『LION』を世界88カ国で出願・登録している」点、各種商標権に基づいた海外での模倣品排除活動を推進するなど「泡ハンドソープやボディソープの模倣品や代理店詐称の差止に成功している」点、知財担当役員を委員長とする知財委員会を年2回開催し、経営企画・事業・研究・生産の代表者と戦略推進を徹底させるなど「経営戦略・事業戦略・研究戦略と連携した知財戦略を策定している」点、経営直下の本社スタッフとして「知的財産部を組織化し、法務・コンプライアンス部門と協働して事業企画・研究開発部門を支援している」点が評価された。

　経済産業省特許庁では、毎年4月18日「発明の日」に、知的財産権制度を有効に活用しその発展に寄与した企業等に対して「知的財産権制度活用優良企業等表彰」、知的財産権制度の発展、普及・啓発に貢献のあった個人に対して「知的財産権制度関係功労者表彰」として、それぞれ経済産業大臣表彰・特許庁長官表彰を行っている。