ホシケミカルズ、クライアントの海外進出を強力支援

週刊粧業 2019年9月2日号 9ページ

ホシケミカルズ、クライアントの海外進出を強力支援
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズは、国内クライアント企業のアジアを中心とする海外向けスキンケア製品の受注増などから、4月からスタートした今上期は売上が大幅に伸長した前年同期とほぼ横ばいで推移している。

 同社では、2018年4月に群馬工場(写真)でバルク製造室を新設し、生産能力を従来比で約2倍に増強した。



 そして、同年7月に群馬・埼玉(写真)の両工場で化粧品GMP(ISO22716)の認証を取得し、「グローバル基準の品質管理体制が構築され、製品に対する信頼性が高まったことで国内クライアント企業の海外向け製品だけでなく、海外企業からのOEM受注も拡大傾向にある」(企画開発室広報 平地祥子氏)という。

 国内クライアント企業の海外進出をサポートする取り組みとして同社ではこのほか、沖縄ヤマト運輸と連携し、那覇空港に隣接する「沖縄グローバルロジスティクスセンター(サザンゲート)」内に充填工場を構え、ヤマトグループの物流ネットワークを活用し、製造から物流、通販サイト運営、販促支援などをワンストップで行っている。

 沖縄充填工場では、国内クライアント企業の輸出支援をさらに強化すべく、国際認証の取得に向けた取り組みを推進しており、2018年12月にハラール認証を、2019年1月にエコサート認証をそれぞれ取得した。

 「国内クライアント企業の進出先としては台湾や香港などが多く、マレーシアやシンガポールに向けた製品も安定的に新規受注が増えている。アジア圏のほぼ全域でレギュレーションを蓄積しており、輸出に関する豊富なノウハウを活かし、海外進出をスムーズにサポートできるのが当社の強みだ」(平地氏)

 今期は、研究開発体制のさらなる強化を目指し、スキンケア・メークアップそれぞれの研究員の交流促進を図る。限られた人的資源の中で、専門領域を超えた交流を強化することで、柔軟なアイデアや新たなシナジーの創出を生み出していく。

 生産面では、業務効率化に向けて新たに導入した専用システムの運用を開始し、CRMを強化する。さらに、業務の属人化を防ぐため、部署の垣根を超えた情報共有を行い、社内の生産性アップを推進し、「クライアントにとって『最適なタイミングで最適なアイテムの提案』を目指す」(平地氏)という。
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