エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発

週刊粧業 2019年12月9日号 5ページ

エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発
 肌測定&分析ソリューション「お肌の偏差値SQシステム」を提供するエスキューは、DECENCIA独自の肌測定システム「Potential Finder(ポテンシャルファインダー)」の開発支援を行った。

 同システムでは、肌数値(水分量・油分量・やわらかさ・キメ・水分蒸発量)と睡眠・ストレス・アレルギー等の習慣と体質から、固有の肌が持つポテンシャルを見つけ出すことができる。

 今回、プロジェクトマネージャーを務めたエスキューの松田恵美氏と、DECENCIAブランド戦略部の中村真美氏、沢野由衣氏、マーケティング部の小倉泰葉氏に話を伺い、開発の裏側に迫った。

定量データを概念に昇華し
人に寄り添うカウンセリング

 ――「Potential Finder」の開発背景についてお聞かせください。

 小倉 当社初の実店舗「DECENCIA伊勢丹新宿店」を構えることが決まり、お客様とのリアルな接点を持つ場において、当社らしいカウンセリングを行いたいという想いから、肌測定機の開発に踏み切りました。

 開発に際し、当社が大切にしたのは「その人の肌の良いところを見つける」というコンセプトです。

 百貨店等でみられる肌測定機は、数値結果をもとに他の肌数値との比較をして恐怖訴求を行い、『商品購入を促す』ことを目的としている場合があり、測定機に対して苦手意識を持っている方も多い印象にあります。

 こうした中、「Potential Finder」は、定量的な数値の良し悪しではなく、『肌の持つポテンシャルを見つける』ことを目的としています。ポテンシャルを伝えるために、結果のアウトプットの表現にはかなりこだわりました。



 沢野 今回、肌測定機を通して実現したかったのは「肌数値を通して人を知る」ということ。その人の価値観に合うように、その人の持つ『美しさ』を探っていくことを重視しています。そのため、今回は実際の数値を活用しながらも、ポテンシャルの表現という概念的なアウトプットに落とし込むことが開発までの高いハードルとなりました。

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