アロマディフューザーの市場規模、2020年-2027年CAGR9.2%で成長の予測

アロマディフューザーの市場規模、2020年-2027年CAGR9.2%で成長の予測
 グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「世界のアロマセラピーディフューザー市場:製品、用途、流通、地域別 - 市場規模、シェア、動向、セグメント別予測」にて、全世界のアロマセラピーディフューザーの市場規模を2019年に15億9,000万米ドルと推計し、2020年~2027年の売上ベースのCAGRを9.2%と予想した。

 健康的なライフスタイル維持の必要性と相まって、増加する消費者の可処分所得が牽引することが見込まれるほか、エッセンシャルオイルの多くの健康上の利点が需要を後押しするという。

 ストレス、うつ病、不安緩和のためのアロマセラピーの利点に関する意識の高まりは、特に先進国で高くなっており、さまざまな種類のディフューザーの需要を後押しすると予想される。ディフューザーを介したエッセンシャルオイルの吸入は、経口摂取または皮膚に直接塗布しない限り、直接的な副作用がないことが市場の主要な成長ドライバーとなっている。

 北米市場の過半数のシェアを占める米国では、超音波ディフューザーとネブライザーが、治療用オイルを保存する製品性能の寄与で、多くのセラピストに使用されている。また、精油作物の栽培に関する有利な法令により、今後数年間、北米地域の製品需要が高まると予想される。

 オフィスでのリラックスした心地よい香りの環境へのニーズの高まりは、市場の製品数にプラスの影響を与える可能性があり、新興市場における最終用途産業の拡大も成長を推進する上で大きな要因となりそうだ。

 今後は、精油の大量抽出による生態系の枯渇と、ディフューザー製造に使用されるプラスチックやガラスの廃棄に関する環境問題の高まりが、予測期間中の市場の成長を妨げることも予想される。課題克服のために、バイオベースのBPAフリープラスチックを使用した環境に配慮した製品の開発に焦点が移っていくだろう。
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