ハリウッド美容専門学校、トータルビューティを軸に新たな可能性へ

週刊粧業 2020年7月20日号 8ページ

ハリウッド美容専門学校、トータルビューティを軸に新たな可能性へ
 今年創立95周年を迎えた学校法人メイ・ウシヤマ学園のハリウッド美容専門学校は、トータルビューティのパイオニアとして一貫して技術者と経営者の教育を展開してきた。山中祥弘理事長は同校95年の歴史を、「革新の連続が伝統だった」と振り返る。

 ハリウッドグループの企業内教育機関としてスタートした同校は、産学協同を基礎とした実践的な教育を軸に数多くのビューティシャンを輩出してきた。2008年にはハリウッド大学院大学を開設し、ビューティビジネスの経営者の育成にも力を入れている。

 さらに、ハリウッドは戦前から海外展開にも積極的だったこともあり、同校にも多くの外国人留学生が在籍している。国内の化粧品・美容業界にとって必要不可欠な海外展開の推進において、「絶好の人材が揃っている」という。

 また、外国人講師も充実しており、教育はもちろん、そのほかの生活管理や母国での就職など包括的なサポートを実現している。

 今般の新型コロナについて、「化粧品・美容業界が進化するタイミングだ」としたうえで、「美容専門学校として、コロナ以降を生き抜く資質を持った人材の輩出を目指す」と、さらなる革新に意欲を見せる。

 さらに続けて、山中理事長は「幾多の困難を乗り越えて来た歴史を持つ学校や企業が再評価されるだろう。困難な時代だからこそ、本物が見えてくる」と語る。

 老舗メーカーを発祥の礎とする美容専門学校としてコロナ禍をチャンスと捉え、95年の歴史に裏付けされた経営文化を武器に、社会人の人材育成にも注力していく。

 また、化粧品や美容などのクリエイティブが求められる分野は、ITで代替することが難しい。情報化社会が発展を続ける一方で、ビューティシャンやコスメティシャンといった人材の重要性も見直されているという。

 さらに新型コロナを機に、内面外面美容などトータルビューティへの注目も高まっている。山中理事長は「たとえば、『目は口ほどに物を言う』ということわざがあるように、マスクをファッションとして取り入れた新しいアイメイクも生まれるだろう」と、転換期に入った化粧品・美容業界の新たな可能性に期待する。
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