セブン&アイHD、海外事業強化と首都圏食品連合を戦略の柱に

粧業日報 2020年10月20日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 大型商業施設はワンストップショッピングの魅力を追求
  • 第2四半期、巣ごもり消費を取り込み計画上回る
セブン&アイHD、海外事業強化と首都圏食品連合を戦略の柱に
 セブン&アイ・ホールディングス(井阪隆一社長)は米国3位のコンビニチェーン、スピードウェイを取得し、海外事業の成長を加速する。国内では首都圏でグループ各社のノウハウを結集し、食の強みに磨きをかけていく。

 さらに、イトーヨーカ堂の食品事業、ヨークベニマルとのインフラ共有やラストワンマイルでのセブン-イレブンとの連携を進める。

 一方、苦戦している大型商業施設については西武所沢(埼玉県所沢市)のSC化などの成功事例を活かし、ワンストップショッピングの魅力を追求していく。

 スピードウェイの取得は米国連邦取引委員会の認可が必要で21年第1四半期(1~3月)のクロージングを予定している。

 M&A後の統合効果を最大化するための計画を策定するステアリング・コミッティ(プロジェクトの運営委員会)を結成し、その下にマネジメント室を設置し、プラットフォーム、統合、特殊対応の3つのチームを組織した。

 すべてのチームにセブン-イレブン・インク、スピードウェイ両社の人員を配属し、米国独禁法に準拠して実施していく。スピードウェイのポテンシャルについて、井阪社長は次のようにコメントした。

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