ドラッグストアアンケート2020、都市型から郊外型へシフト

週刊粧業 2020年10月19日号 28ページ

カンタンに言うと

  • 化粧品は店頭訴求を強化
  • コロナ禍で「通信販売」が浮上、客数増加も化粧品売上は縮小
  • 「ウィズマスク」を見据えた提案、スキンケアが注力商材のトップに
ドラッグストアアンケート2020、都市型から郊外型へシフト
 コロナ禍の衛生関連需要の広がりにより、ドラッグストア業態ではマスクや除菌剤などの衛生関連商材の売上が拡大している。

 経済産業省発表の商業動態統計によると、ドラッグストア業態ではビューティケア商品(化粧品・小物)が3月以降前年割れを続けている一方で、家庭用品・日用消耗品・ペット用品は2月以降も2ケタ増を継続している。

 緊急事態宣言下を市場の最低迷期として、宣言解除後は回復基調ではあるものの、例年の水準には未だ達していない。

 〔1〕「現在の立地と今後の重点立地」では、現在の主要な出店立地として「都市部の駅周辺」が最も票を集めているが、今後は「郊外」を重点立地とする考えが強まっている。

 緊急事態宣言発出を契機に、外出自粛およびテレワークが一気に浸透した。また、これまで好調を継続していたインバウンド需要も、訪日外国人の激減にともない消滅。インバウンド向けの免税品や化粧品販売に力を入れる都市型店舗は、今般の新型コロナ感染拡大の影響を大きく受ける結果となった。

 その一方で、郊外型店舗は好調だ。郊外に多く店舗を構え、食品や調剤に強みを持つ企業は伸長傾向にあり、都市型と郊外型で明暗が分かれる形となった。各社はこうした流れを踏まえ、今後の出店計画を進めていく。

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