セントラル・コーポレーション、生ヒト「臍帯血」幹細胞培養エキス配合の化粧品をわずか100個からOEM製造

週刊粧業 2021年1月1日号 77ページ

セントラル・コーポレーション、生ヒト「臍帯血」幹細胞培養エキス配合の化粧品をわずか100個からOEM製造
 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして知られる。

 独立を目指す起業家を支援し続けて今年で42年目を迎え、2011年にはこうした取り組みが評価され、日本文化振興会から社会文化功労賞が授与された。

 同社では小ロット製造による化粧品OEMと並行し、創業から一貫してエイジングケア化粧品研究にも取り組んでいる。笹山博史社長に、今展示会の見どころやポイントについて話を伺った。



19年20年とOEM受注件数が激増
「ヒト臍帯血幹細胞」の研究を推進

 ――今回の出展内容をお聞かせください。

 笹山 化粧品開発展では「必ず売れる」をキーワードに、差別化した化粧品をわずか100個からでもOEM製造できることを強くアピールしていく。

 ――「差別化した化粧品」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

 笹山 有効成分を肌に塗ることにより保護・保湿を図るという「保護化粧品」の考え方は、もはや時代遅れになってしまった。

 積極的な細胞増殖を図っていく「細胞増殖化粧品」の時代が到来している。今現在、「幹細胞化粧品」の時代が間違いなく到来している。

 実際に2020年のOEM受注件数は、19年に比べて激増している。

 幹細胞化粧品は既にOEMの実績があり、EGF化粧品で月商100万円のあるクライアントが、当社が提案する「ヒト幹細胞」化粧品に切り替えたところ、月商が5倍の500万円に急伸した。

 当社のブースでは、新たに研究した「ヒト『臍帯血』幹細胞培養液」配合の化粧品OEMを提案する。

 ――幹細胞化粧品の最新トレンドをお聞かせください。

 笹山 今、最も注目すべきは、「生ヒト『臍帯血』幹細胞培養液」だろう。生ヒト「臍帯血」幹細胞培養液は、当社が42年積み重ねてきた研究開発の1つの到達点だといえる。

 ①ヒト由来である、②臍帯血由来である、③二次加工を行っていない――この3つが、注目される幹細胞素材の要素だと考えている。

 幹細胞化粧品素材にとって、ヒト由来か否かは、非常に重要なポイントだ。

 クモとヒトが結びつくことがないように、「ヒトのリガンド(鍵)」を持たない、「植物由来」の幹細胞が、「ヒトのレセプター(鍵穴)」と結びついて効果を発揮することは、細胞学の基礎知識からするとありえない。



GDF11発現量が60倍以上の
ヒト臍帯血幹細胞培養液に注目

 ――ヒト由来の中でも、「臍帯血由来」に注目が集まる理由は何でしょう。

 笹山 ヒト由来の幹細胞素材の中にも、脂肪由来、臍帯血由来、骨髄由来、歯髄由来など、さまざまな由来の違いがある。幹細胞化粧品が市場に多くあらわれる中、由来で差別化を図ることは重要だ。

 化粧品の原料として求められる機能が「ヒトの表皮を増やす」ことだということを考えると、最適なのは、当社が採用している「脂肪由来」と「臍帯血由来」だと考えられる。

 さらに、その中でも「臍帯血由来」に注目が集まるのは、有効成分の高含有が確認されているからだ。当社が扱う臍帯血幹細胞培養液は、実に89種類ものタンパク質で構成されている。

 原料メーカーの試験では、増殖成分である「GDF(Growth・Differentiation・Factor)11」の発現量が、脂肪幹細胞培養液よりも60倍以上多いことが確認されている。

 GDF11には、線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンを増殖する働きがあるといわれており、今後さらに注目が高まりそうだ。

 ――2次加工を行っていないという点も、注目すべき要素として挙げています。

 笹山 せっかく活性成分を配合しても、活性にロスが出ては意味がない。当社が扱う幹細胞素材は、2次加工を行っておらず、いわば「生のヒト幹細胞」には、活性ロスの心配がないという言い方もできるだろう。

 ――「生ヒト『臍帯血』幹細胞培養液」であれば、十分な効果を見込めるのでしょうか。

 笹山 もう1つ大きなポイントがあり、最大のポイントともいえるが、それは幹細胞エキスの「配合濃度」だ。幹細胞エキスを1滴でも配合すれば、幹細胞化粧品とうたえてしまうのが現状だ。

 ただし、配合濃度が低ければ、効果など期待できるわけがない。幹細胞化粧品の取り扱いを考える上では、由来・濃度・2次加工の3つの側面から、しっかり吟味をする必要があるだろう。

 販売上の注意点としては、「完全オリジナルの幹細胞化粧品の発売元」になることが、何より重要だと考えている。当社では「完全独自処方」の幹細胞化粧品を「100個からでも」製造させていただいている。

 「100個から」ならば、成長する化粧品市場に、ほぼノーリスクで参入することが可能だ。成功への力強い1歩を、踏み出していただきたい。
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