アフターコロナを見据えた新戦略、美容意識・消費行動の変化を新たなビジネスチャンスに

週刊粧業 2021年1月1日号 31ページ

カンタンに言うと

  • OMO推進で新たな価値を創出オンラインでも「らしさ」追求
  • コロナ禍生活の先を見据えて消毒・除菌は高機能化が進む
アフターコロナを見据えた新戦略、美容意識・消費行動の変化を新たなビジネスチャンスに
 2020年国内化粧品市場は、新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛や外出時のマスク着用が常態化し、メークアップを中心に需要が落ち込み、9年ぶりに市場縮小が濃厚となった。

 一方で、コロナ禍生活の長期化は、生活者の健康・美容への意識や価値観の変化をもたらし、新たなニーズや悩みが湧出している。

 化粧品・日用品メーカー各社は、このような「withコロナ」で生まれている様々な生活者ニーズに応えるべく、新たな試みを積み重ねることでコロナ収束後も持続的に成長できる体制を築いている。

OMO推進で新たな価値を創出
オンラインでも「らしさ」追求

 2020年はコロナ禍で企業体質の変革が求められ、従来の事業運営や組織体制などの見直しが進んだ。その変革推進の原動力となったのがデジタル化だ。

 近年、オンラインとオフラインの融合により顧客体験の価値を高めるOMO戦略を掲げる企業が増えている。コロナ収束の目途が立たない状況にあって、あらゆる業務のデジタル化が一気に進んだといえる。

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