日光ケミカルズ、技術発表では初公開の原料も紹介

週刊粧業 2021年5月17日号 8ページ

カンタンに言うと

  • コロナ禍を受けWeb対応に注力
日光ケミカルズ、技術発表では初公開の原料も紹介
 日光ケミカルズは、コロイド化学と皮膚科学をベースにグループ企業7社の総合力を活かし、幅広いニーズに応えるトータルサポートサービスを展開している。さらにグローバルネットワークを活かして世界中に、安心・安全で安定供給可能な原料を展開している。

 ブースでは、2030年に向けたグループビジョン「NIKKOL 25 for 2030」を基に、「EARTH」「TECHNOLOGY」「BUSINESS」「TEAM」「SOCIETY」の5つのカテゴリに分けて展示を行う。

 環境に配慮した原料を揃えた「EARTH」カテゴリでは、5つの原料を紹介する。最も注力する「NIKKOL Mevaluiton」は、糖を発酵して得られるメバロノラクトンを10%含む水溶液で、表皮のバリア機能向上・細胞増殖・保湿・アンチエイジングなど、幅広い有効性を持つクリーンでサステナブルな美容素材だ。

 また、再生可能な植物資源であるサトウキビから地球環境に優しい製法で得られたスクワラン「NIKKOL シュガースクワラン」は、かねてから注力してきた原料だが、コロナ禍を受けて、手指消毒剤に使用できるグレード「NIKKOL シュガースクワラン M」を追加した。ブース内に設置しているアルコールジェルにも同製品を配合しているという。

 「TECHNOLOGY」カテゴリでは、同社が開発した機能性の高い原料を紹介する。「NIKKOL ニコソーム PV」は、有効成分の経皮吸収性を向上させるベシクル素材で、水に希釈するだけで安全性の高いベシクル製剤を調製することができる。

 「BUSINESS」では、トレンドに合わせたコンセプトや原料・処方を提案する情報発信サービス「NIKO―BEAUTY」を紹介する。

 「TEAM」カテゴリでは、社員研修など社内の取り組みを取り上げるほか、「SOCIETY」カテゴリでは、ハラル認証やRSPO認証への対応について紹介する。

 なお、同社は5つの技術発表を予定しているが、そのうち2つにおいては、今回の展示会が初公開となる原料について講演するという。

 5月19日(11時~11時30分)には、製剤制約なく使える幅広い抗菌活性をもった植物エキスを紹介する。5月20日(11時~11時30分)では、加熱が要らず、簡易的な撹拌だけでクリーム製剤などの製造を可能にするO/W乳化剤について説明する。

 コロナ対策としてWeb対応に力を入れており、各原料のパネルの横に設置されたiPadから解説音声を聞くことができるほか、詳しく話を聞きたいという来場者に向けて、ブース中央にオンラインにて担当者と話ができるPCも用意している。また、サンプル依頼や問い合わせができるQRコードを様々な場所に設置し、窓口を充実させている。

 「展示や技術発表を通じて、原料や処方についてだけでなく、当社のビジョンや取り組みについても知っていただきたい」(同社)
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