花王、2022年12月期第2四半期は増収減益

粧業日報 2022年8月25日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 想定の上限となる原材料価格の高騰響く
  • 国内ヘアケア事業の立て直しに向け抜本的な構造改革に着手
花王、2022年12月期第2四半期は増収減益
 花王の2022年12月期第2四半期連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比8.7%増(為替変動の影響除く実質4.2%増)の7339億100万円、営業利益が23.9%減の536億6100万円、税引前利益が18.4%減の604億7200万円、純利益が26.0%減の388億8800万円となった。営業利益率は3.1P減の7.3%となっている。

 トイレタリーにおける戦略的値上げ、コスト構造改革・コストダウン活動(TCR)を積極的に実施し、国内トイレタリーの攻勢を始めたが、想定の上限となる原材料価格の高騰(グロス:▲520億円、ネット(ケミカル価格改定との相殺):▲180億円)や中国でのロックダウンの影響等で、増収したものの減益となった。ロシア・ウクライナ問題が事業に及ぼす直接的な影響は軽微としている。

 営業利益の増減要因は、減益要因として原材料価格変動の影響(ケミカル相殺後)が▲180億円、中国ロックダウンの影響が▲40億円、運送費・物流費が▲40億円、小計▲260億円、増益要因として売上増による粗利増が+10億円、戦略的値上げが+40億円、為替差益+41億円、小計+91億円、合計で▲169億円となっている。

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