富士経済、化粧品の国内市場調査結果を発表

粧業日報 2022年10月12日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 2022年の国内市場は2.6%増の2兆9134億円
  • 「UVケア」「メンズコスメティックス」が伸長傾向
  • 肌悩みのある人ほど、気になる部分をマスクで隠す意向
富士経済、化粧品の国内市場調査結果を発表
 富士経済は、経済活動の再開が追い風となり、新型コロナウイルス感染症流行の影響による大幅縮小から回復し始めている化粧品市場を調査し、その結果を「化粧品マーケティング要覧 2022 総括編」にまとめた。

 この調査では7カテゴリー42品目の国内化粧品市場を、価格帯別やチャネル別に動向を分析した。また、消費者アンケートではマスクを外すことへの意識やマスク着用に関連したメークの意向、ECやオンラインサービスの利用状況などを捉え、新型コロナ流行前後の化粧品購入金額の変化を分析した。

 化粧品の国内市場は、2020年に新型コロナ流行の影響を大きく受け縮小し、2021年も新型コロナの影響が続きメークアップは需要回復が遅れた。一方で「おうち美容」に取り組む消費者が増加し、スキンケアやボディケア、ヘアケアでスペシャルケアアイテムの利用が増えたことから、市場は3.3%増の2兆8397億円と前年を上回った。

 2022年は春頃からの感染状況の落ち着きやマスク着用方針の緩和などの好材料が見られ、苦戦が続いていたリップカラーが前年を上回り、ファンデーションもほぼ前年並みを維持するなど、多くの品目が好調であり、市場は前年比2.6%増の2兆9134億円が見込まれる。

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