マツモト交商、3つの軸でウェルビーイングを提案

週刊粧業 2022年10月17日号 16ページ

マツモト交商、3つの軸でウェルビーイングを提案
 マツモト交商は、リラックス、ストレスケア、睡眠の3つの軸でウェルビーイングを提案する。

 心を落ち着かせてリラックスした状態へと導く原料としては、「Oxylance」(Lubrizol社)を提案する。皮膚酸素レベルを上げ、若く健康的で美しい肌を得られる植物成分で、ヨガセッション後のようなつやつやした健康に満ちた肌に導く。

 中国四川省高度2900mの酸素レベルが低い高地で育ったハーブ「トウネズミモチ」を由来とし、肌に酸素を多く取り込むことで老化を防ぎ、肌の血色を上げ、シワや皮膚の粗さを改善する。

 「肌の血色をよくするためのアプローチとしては、従来の化粧品では血行促進の考え方が一般的だったが、同品は皮膚の酸素濃度を高めることに着目しており、アンチエイジングを新たな切り口で訴求できるウェルビーイング原料となっている」(同社)

 ストレスケア原料として提案する「Neurophroline」(ジボダン社)は、ナンバンクサフジ由来のサスティナブルな植物抽出液で、代表的ストレスホルモン「コルチゾール」の生成を抑え、リラックス効果があるニューロペプチド「エンドルフィン」放出を促進する。臨床試験では、皮膚発赤や皮膚明度の回復、クマ改善効果が確認できており、敏感肌用としてもおすすめの原料だ。

 睡眠へのアプローチとしては、「GenemClock」(東洋紡)を提案する。

 肌にも体内時計が存在し、昼には「保護」、夜には「修復」できるよう、時計遺伝子が様々な肌関連遺伝子発現のタイミングをコントロールしているという。同品は朝になると葉を開き、夜になると葉を閉じ、明確な「体内時計」を持っているとされるネムノキ樹皮から抽出したボタニカルエキスで、皮膚における時計遺伝子発現リズムの調整により、抗酸化関連遺伝子の発現活性化やシミへの効果が期待できる。

 30代の健康な男女3名を対象に、GenemClockを2%配合した化粧水を1日2回、8週間塗布し続けたところ、シミ低減効果が示唆された。

 「紹介した3つの切り口はいずれもウェルビーイングにおいて求められる機能だと思う。当社では豊富なラインナップからお客様のニーズに合ったウェルビーイング原料を提案できる」(同社)
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