資生堂、国際的な空間デザイン賞で年間最優秀賞を受賞

粧業日報 2022年11月15日号 6ページ

資生堂、国際的な空間デザイン賞で年間最優秀賞を受賞
 資生堂クリエイティブは、銀座の生態からサステナビリティを考えるプロジェクト「銀座生態図」が、国際的な空間デザイン賞「FRAME Awards 2022」のウインドウカテゴリーにて、年間最優秀賞である「Window Display of the Year」を受賞した。

 今回受賞に至った「銀座生態図」は、創業地である銀座の生態を様々な視点から可視化するプロジェクトとして、2021年3月にスタートした。資生堂が見続けてきた銀座という街で、身近な生態の循環に目を向けることで未来へのヒントを見つけ、フィールドワークで観察・発見し、未来への種を掘り起こすとともに、ウインドウアートを通じて世代を超えた交流を生み出し、これからの銀座の可能性を問いかけた。

 なお、「銀座生態図」は今回の受賞以外にも、「日本空間デザイン賞 2022」のショーウインドウ&ビジュアルデザイン空間部門で「銀賞」を受賞しているほか、国際的なデザイン賞「D&AD Awards 2022」のSpatial Designカテゴリーにて「Creative Use of Budget 部門」「Exhibitions 部門」で「Wood Pencil」(ブロンズ相当)をダブル受賞するなど、多数の賞を獲得している。

 今回の受賞にあたりArt Director/Designerの堀景祐氏は「コロナ禍は銀座からも人影をも奪ってしまったが、ディスプレイの灯りをつなぐことが街の再生に欠かせないという思いで、『銀座生態図』を企画した。創業地である銀座を生態という視点で、年間を通してフィールドワークを行い、普段目を向けないと気づかない人や自然の営み、循環、過去から継承され続けている場の記憶を標本として展示した。銀座の商店、中央区、通り会など様々な方々との対話から実現できたプロジェクトであり、新たなウインドウアートの可能性を探究することができた」とコメントしている。
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