エア・ウォーター・ゾル、「商品で差をつけるヒント」を提供

週刊粧業 2023年1月1日号 82ページ

エア・ウォーター・ゾル、「商品で差をつけるヒント」を提供
 産業ガス大手のエア・ウォーターグループで、エアゾール製造と化粧品ODM/OEM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、「商品で差をつけるヒント、 ここで出会える」をキャッチフレーズに「第13回 化粧品開発展【東京】」へ出展する。

 企業ブースは、エイジングケアやスカルプ・頭皮ケア、敏感肌用・ニキビケアなどテーマ別にコーナーを設けて、開発製品を展示する。

 化粧品開発展への出展は、化粧品製造をメインとする新工場(茨城第二工場)を設立してから4回目となる。

 新井喜久社長は、「化粧品ODM/OEM事業は後発だが、この4年間で業界内の当社認知度も高まってきたと感じている。今回は、商品のアイデアやイメージを形にする当社の開発力や提案力をアピールしていきたい」と話している。

 同社は、エアゾール業界では売上規模3位の大手。化粧品では既にUVケアスプレーを中心に取引はあったが、インバウンド需要を背景に成長が続く化粧品市場への本格参入を目的に、茨城工場の敷地内に、化粧品を主体とした茨城第二工場を2018年12月に新設した。20年3月には、同じ敷地内に化粧品の研究開発を行う研究所(Value Creation Laboratory)も開設。化粧品の企画設計から処方開発、製造まで一貫した生産体制を整え、ODMビジネスをスタートさせた。

 茨城第二工場は現在、一般(非危険物)化粧品、アルコールなど危険物扱いの化粧品、エアゾールタイプなど剤型の異なる様々な化粧品の製造が可能な4つの生産ラインを構築している。今期(23年3月期)は液体充填の受注が上振れし、受注ベースで過去最高になる見通しで、新井社長は「5つ目となる生産ラインの増設も構想していく」と生産能力を増強する考えを示している。

 化粧品ODM/OEM事業では、展示会を接点にした新規取引が増えている。新しい顧客のほとんどが、工場を持たないファブレス系の企業だという。

 そこで、化粧品開発展では、過去の展示会で掲げてきたスローガン「『つくりたい』を叶えます。」を今回も踏襲しつつ、新たに「商品で差をつけるヒント 、ここで出会える」というキャッチコピーを加え、これまで以上に具体性を持たせた形で自社の開発製品を紹介していく。

 新井社長は「お客様の『つくりたい』を叶えるために、もう一歩踏み込んで、お客様に寄り添った提案をしていきますという意思表示を込めた」と話す。

 企業ブースでは、「エイジングケア・美白・シミ対策」「スカルプ・頭皮ケア・育毛剤」「敏感肌用・ニキビケア」「エアゾール製剤」「SDGs」の5つのテーマに分けて、各コーナーに開発製品を展示する。

 ブースは、間口を広げて、来場者が気軽に来場できるようにオープンスタイルの空間にした。回遊性を持たせ、展示製品を見たり触れたりしながら全てのコーナーを回ることができる。

 「会場では営業と研究の両サイドから話を聞くことができる。エアゾールはもちろん、液体製品も様々なニーズに対応できる企画提案力や開発力があることをアピールしていきたいと思っている。多くの方に来場していただきたい」(新井社長)
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