コーセー 小林一俊社長、これからのお客さまづくりのキーワードは“3G”

週刊粧業 2023年4月10日号 14ページ

コーセー 小林一俊社長、これからのお客さまづくりのキーワードは“3G”
 当社では、これからの新たな「お客さまづくり」のキーワードに、グローバル(Global)・ジェンダー(Gender)・ジェネレーション(Generation)のそれぞれの頭文字をとった3Gを掲げ、性別や年齢に捉われず、より幅広い人々をお客さまと捉え、1人でも多くのお客さまに寄り添いながら顧客の創造に取り組んでいます。例えば「ジェンダー」については、今までは化粧品商材の“お客さまは女性が大半”という先入観にとらわれてしまいがちでしたが、個々の価値観が多様化し、包摂性の高い社会の到来を踏まえれば、これまでの固定観念や思い込みを捨て去るべき時が来ています。

 「ジェネレーション」については、昨年キッザニア東京に当社のパビリオンをオープンさせたり、幼少期からのスキンケアの有用性やUVケアの必要性についての長年の知見をもとに、すでに啓発活動や事業化にもチャレンジしたりしていますが、親子で化粧や美容に親しみ、コーセーという企業を身近に感じていただくことを通じて、生涯を通じたお客さまとの「Beauty Partnership」づくりのきっかけになることを期待しています。また、高齢化社会が進み、高齢者の活躍機会の増加や高いQOLへのニーズの高まりという意味でも、美容や化粧品が担う役割はまだまだ拡大します。化粧品は、肌だけでなく心もケアすることで、生涯に亘って寄り添うことができる可能性を秘めていることから、これまでの「化粧品を使う年齢層」についても固定観念にとらわれず、従来と異なる発想で市場を捉えなおし、常に“3G”を意識しながら新たなお客さまづくりに取り組んでください。

 これからの“新しい働き方”については、オリジナリティの高い価値創出や、徹底した顧客志向による価値提供を実現していくために重要なポイントとして、「コミュニケーション」と「現場力」の2つを挙げます。コロナ禍によって浸透したリモートワークは、通勤や出張といった物理的な制約からの解放、柔軟な働き方という観点では大きなメリットをもたらした一方で、組織としての連帯感や一体感、帰属意識は、リアルで会ってこそ生まれるものであり、むしろ、その重要性に改めて気づくことにもなりました。これからはリアルでしかできないことを見極めることが重要であり、そのコミュニケーションの場をこれまで以上に大切にし、有意義なものにする必要があります。また、化粧品は、直接お客さまに使っていただく消費財であり、お客さまと商品の最終的な接点は必ず「リアル」です。我々の強みのひとつに「現場力」が挙げられますが、「お客さま視点」を徹底するためにも、机上での議論やネット上での情報収集に終始するのではなく、実際に「現場」に足を運ぶことの重要性はますます高まります。当社のモノづくりとお客さまづくりにおける強みの源泉は、「現場力」にあることを、肝に銘じてください。

 化粧品は見た目を変えるだけでなく、心も明るくする消費財であります。コロナ禍の3年で、我々は将来を見据えた種まきを多くしてきました。新入社員の皆さん自身の強みとなる多様な個性を活かした活躍を大いに期待しています。種まきからさまざまな色の花を咲かせる収穫の年にしていくべく、今日からコーセーの一員として、我々と一緒に新たな未来を切り開いていくことを大いに期待しています。
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