資生堂は、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄（DX銘柄）2023」にて、「DX注目企業2023」に選定された。
「DX銘柄」は、東京証券取引所に上場している企業の中から、企業価値の向上につながるデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するための仕組みを社内に構築し、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を選定し、「DX銘柄2023」「DX注目企業2023」として発表している。
同社は、中期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」にて、DXビジョン「Global №1 Data-Driven Personal Skin Beauty & Wellness Company」の実現を目指し変革を推進している。研究開発から販売までのバリューチェーン全体におけるDX化や、多様化する顧客ニーズを踏まえたデジタルとデータを活用した新たな顧客体験の取り組みに加え、IT・DX における精緻な人事モデルを構築し、人材育成と人材活用に注力している点が選定の決め手となった。
具体的には、新型コロナウイルス感染症で変化した顧客ニーズに対応し、満足度を向上させ、長期にわたりエンゲージメントを深めるために導入した「高度な顔認証技術とAI技術によるバーチャルメークアップを搭載した国内初のWebカウンセリング」や、「AI技術を用いた独自のDNA検査結果をもとに最適なケアを提案する『Beauty DNA Program』」、「顧客情報をOne ID化し、OMOの顧客体験を実現する『Beauty Key』」の取り組みが高く評価された。
同社のDX推進は、2021年7月に設立された「資生堂インタラクティブビューティー」が、デジタル・IT領域のスペシャリスト集団として実行している。加えて、全世界共通のITプラットフォームを構築・最適化する「FOCUS」プロジェクトも着実に進捗しており、引き続き、市場の変化に素早く対応できるよう、グローバルで地域間のデータ共有・可視化を加速させていく。
