資生堂、自己認識と美に対する意識調査を実施

粧業日報 2023年7月13日号 5ページ

カンタンに言うと

  •  ポジティブなメークが内面にも好影響をもたらす
資生堂、自己認識と美に対する意識調査を実施
 資生堂ジャパンは、2023年6月27~29日にかけて全国の15~69歳の女性2500名を対象に定量調査、2022年10月17~20日にかけて30~40代の普段コンプレックスを隠すメークをしている女性30名を対象に心理実験を行い、「自己認識と美に対する意識調査」というタイトルで日本女性の美的価値観の推移をまとめた。

 調査の結果、日本女性たちの美しさやメークについての意識変容が見出され、「自分らしい美(自分美)」を表現することや、生まれもった自分の顔の特徴を活かしたメークこそがポジティブなマインドと心地よさをもたらすと考えていることが判明した。

 理想の「自分美」により心が満たされると考えている一方、「自分の魅力がよくわからない」人が37.9%、さらに「自分らしい」状態を実現できている人は全体の25.8%と、実態には大きな乖離が見られた。

 また、顔の特徴を「活かす」メークへのニーズが62.9%と台頭し、顔のコンプレックスを「隠す(修正する)」消極的なメークをしたいという人は17.8%にとどまるなど、メークに対してのポジティブな意識変化が見られた。

 欧米で自分の身体的特徴を前向きに受け入れる「ボディポジティブ」という考えが浸透する中、今回の調査から、日本でも「自分美」を表現するフェイスポジティブ・メークの時代への兆しがあり、自分の魅力に気づき、自分が心地よいと思える「活かすメーク」へのニーズは今後さらに高まっていくと予測される。
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