ウエルシアHD 松本忠久社長、グループ連携で安心して生活できる街を

C&T 2023年9月15日号 54ページ

カンタンに言うと

  • ドラッグは敷居が低く身近な存在、ヘルス&エコシステムの構築へ
  • 医療連携、食とのつながりを検証、ヘルス&ウエルネスの先頭を走る
  • ウエルシアプラスで食の強みを活用、垂直統合でウエルビーイングを実現
  • 「curonお薬サポート」を全店導入、イオン薬局
  • 店舗で熱中症対策に対応、ウエルシアホールディングス
ウエルシアHD 松本忠久社長、グループ連携で安心して生活できる街を
 イオンは25年度を最終とする中長期経営計画で、ヘルス&ウエルネスの推進を重点施策の1つに掲げている。中核企業であるウエルシアホールディングスの松本忠久社長が23年3月、イオンの執行役ヘルス&ウエルネス担当に就き、グループ全体の健康領域の事業強化を指揮している。

 ドラッグストアが健康相談の入口となって、グループの物販・サービスに加え、オンラインによる医療機関との連携を含め、安心して生活できる街づくりを目指す。

 松本執行役は、ヘルスケア情報の共有を含め、グループ全体でつながりをもつことが前提になることを指摘する。ヘルス&ウエルネスの現状、事業としての課題、将来の構想について、松本執行役にインタビューした。

 ――メーカーでヘルス&ウエルネスを対象にした商品開発が始まっています。改めて、小売業のヘルス&ウエルネスへの取り組みについて、どのようにお考えですか。

 松本 コロナ禍の3年間で、市場環境が大きく変化しました。顕著なのは生活者が健康なりたい、病気になりたくないという意識が非常に高まっていることです。いわゆる未病です。

 病気にならない体づくりをすることに関心が高まり、お客さまは健康に関わる情報を求められるようになりました。それはまさに我々が進む方向であり、しっかりと受け皿をつくっていかなければならないと思います。

 ただ、ドラッグストアは二極化の動きがみられます。我々はソリューション型のドラッグストアとして、お客さまの健康志向の高まりに応えていきます。

 一方で、生活回りのものを含めて、低価格志向に対応するドラッグストアも成長し、二極化がより鮮明になっていきそうです。

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