資生堂、2023日本パッケージングコンテストで4作品が受賞

粧業日報 2023年10月5日号 5ページ

資生堂、2023日本パッケージングコンテストで4作品が受賞
 資生堂は、公益社団法人 日本包装技術協会が開催する「2023日本パッケージングコンテスト(第45回)」に出品し、同社製品が過去最多の4作品で受賞した。

 新成形技術「LiquiForm(リキフォーム)」を採用した「SHISEIDO オイデルミン リキフォームボトル」、「クレ・ド・ポー ボーテ リューヌ ジョアイエール」の2作品が最高賞であるジャパンスター賞を受賞したほか、「ベネフィークリュクスクリーム スパチュラ自立格納容器」「BAUM アロマティック ハンドクリーム ラミネートチューブ」の2作品が包装技術賞を受賞した。

 同コンテストは、包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでの、各年の包装の最高峰と優秀群を決定するもので、最高賞であるジャパンスター賞と、優れたノウハウを生かし包装の機能を向上させた作品に与えられる包装技術賞、包装合理化・改善等に著しく貢献した作品に与えられる包装部門賞の3区分で構成されている。

 2023年の応募件数は400件で、ジャパンスター賞は13作品、包装技術賞37作品、包装部門賞84作品が選ばれた。

 「SHISEIDO オイデルミン リキフォームボトル」は、新成形技術「リキフォーム」を採用し、プラスチック使用重量と容器包装ライフサイクルにおけるCO₂排出量の約70%削減を実現したことに加え、簡単でスムーズなボトルのつけかえ操作を実現したことが評価された。

 「クレ・ド・ポー ボーテ リューヌ ジョアイエール」は、メークアップの楽しさやわくわく感、高揚感、ラグジュアリー感を伝えるデザインと、本体容器(ホルダー)を使い捨てせず簡単にレフィルをつけかえられる機構のサステナビリティを両立した点や、レフィルキャップにPIR樹脂を採用した点が評価された。

 同社は、R&D理念「DYNAMIC HARMONY」のもと、研究アプローチの1つである「Premium/Sustainability」では、製品の効果や上質なデザイン、感触などから得られる満足感と、人や社会、環境への尊重・共生を両立させるサステナブルな価値創出を目指しており、この独自のアプローチが今回の受賞作品の開発にも活かされている。

 今後も、環境への負荷が最小限になる原材料調達や処方開発など、独自の技術開発や社外とのコラボレーションを通じて、真に「美しい」価値をつくり、循環型の社会を実現していく。
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