TPCマーケティングリサーチ松本社長、2024年国内化粧品市場を展望

粧業日報 2023年11月1日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 若年層の消費拡大で内需堅調も中高年層の美容意識向上がカギ
TPCマーケティングリサーチ松本社長、2024年国内化粧品市場を展望
 TPCマーケティングリサーチは、2023年国内化粧品市場を前年比約3%増で推移すると見ている。

 マスク着用ルールが緩和された5月以降、顕著に回復基調が強まっているが、松本竜馬社長は、自社の調査から、コロナ禍の生活変化によって「40代以降のメーク使用率の回復の遅れ」や「60代以上の美容マインドの低下」が生じていることを突き止め、中高年層に対して使用喚起に向けた付加価値提案が必要との考えを示している。

 ――2023年上期(1~6月)をどう分析していますか。

 松本 5月以降、顕著に回復基調が強まっている。外出機会の増加にともない、メークアップは若年層を中心に需要が拡大して2ケタ成長を続けており、日やけ止め市場も好調に推移している。

 メークをする回数が増えたことでクレンジング市場も伸びている。また、当社の調査で、若年層はスキンケアへの関心も高めており、化粧品の購入金額自体が増えていることがわかった。以上のような市場ニーズに対応できている企業が業績も伸ばしている状況である。

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