RX Japanは、1月17日(水)~19日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「第14回 化粧品開発展(COSME Tech 2024)」(以下、開発展)と「第12回 国際化粧品展(COSME TOKYO 2024)」(以下、化粧品展)を同時開催する。
化粧品の研究、商品開発、販売促進まで一連の流れを網羅した総合展示会として、化粧品の技術開発者やマーケティング担当者、小売店のバイヤーなど業界に携わるほとんど全ての従事者を対象としている。出展社数は、過去最大の750社を予定しており、「第3回 化粧品マーケティングEXPO」や「第2回 ヘアケアEXPO」など併設展も充実している。
今展示会の見どころについて、細野圭事務局長に話を伺った。
過去最大級の規模での開催、
海外からの来場者増に期待
――今展示会の見どころを教えて下さい。
細野 過去最大級の規模での開催という点が、今回の最大の特長です。
国内だけでなく、海外からも数多くの企業・団体が出展するため、国際色豊かな会場となります。
前回は、過去最多の2万9500名の方にご来場いただきましたが、今回はさらに増加し、3万5000名の来場を見込んでいます。
来場者数増加の要因として、海外からの来場者が非常に多くいらっしゃることも挙げられます。
23年9月末に大阪で開催した「第5回 COSME Week 大阪」では、海外から約1000名の方にご来場いただき、会場は大変盛況となりました。
今回の展示会においても、海外からの来場者数の増加が期待できることから、3万5000人の来場者が来てくださるだろうと予想しております。
また、来場者だけでなく、海外からの出展企業も徐々に増えており、国際展という題目にふさわしい会場になったと感じています。
展示内容については、「COSME Week 東京」という大きなテーマの中で、6つの展示会で構成されています。化粧品や美容食品の原料やOEM・パッケージからスキンケアやヘアケアなどの最終製品、エステ・美容医療まで網羅しています。
前回から変化した点を挙げると、これまで開発展ではOEM企業の出展が中心となっていましたが、徐々に原料メーカー・商社の割合も増えてきており、これまで以上に新しい出会いを提供することができると考えております。
「ヘアケアEXPO」は今回で2回目の開催となります。
初開催となった前回は、メインターゲットに設定している美容室関係者の来場が多く、新規のお客様とのマッチングにつながったというお声を多数いただくなど非常に評判が良かったため、今回も新たな出会いがあることを期待しています。
第3回となる化粧品マーケティングEXPOも注目していただきたいポイントの1つです。
開発した商品をいかに拡販するかというのは、化粧品業界の課題のひとつなので、開発と同時にマーケティング手法について触れられる点から、ご好評をいただいています。
充実した内容のセミナーを開催、
時流抑えつつ新発見をもたらす
――併設セミナーも充実しています。
細野 今回の基調講演は、ポーラ・オルビスHDの横手喜一代表取締役社長にご登壇いただきます。「『第3世代のコスメ』2024 “私”のビューティーから、“私たちの”ウェルビーイングへ」というテーマのもと、トレンドであるウェルビーイングやライフスタイルにも踏み込んだ内容となっており、コスメの領域に留まらない商品開発のヒントなど新しい発想を吸収していただける機会になると考えています。
また、資生堂の「価値あるプロダクトを生み出す資生堂のR&Dイノベーション」やオルビスの「構造改革を越えたオルビスが描く、CXとブランド戦略」なども非常に注目度の高い内容となっております。
――大規模な展示会となりますが、来場者がスムーズに利用するための施策などはありますか。
細野 今回より、現地で受付をする必要がなく、そのまま会場へ入れるようにしました。これまでは紙の案内状を持って会場に行き、アンケートに答えて受付で入場バッジと交換という仕組みだったのですが、完全事前登録制に変更しました。
Webからご登録いただき、会社や自宅で入場バッジをプリントアウトしていただければ、会場でホルダーに入れていただくだけで入場できるという仕組みになります。そのため、入場までの煩わしさというのは大きく軽減したと考えています。
また、会場では6つの展示会がどのようなフロア構成になっているかなどをわかりやすく表現しているため、スムーズに探していただくことができると思います。
――来場者にメッセージをお願いします。
細野 本展示会は、年が明けて初となる化粧品業界の大きな集まりと認識されつつあります。
2024年の幕開けを実感していただくとともに、交流やセミナーを通して新しい発見につなげていただければ幸いです。