コーセー 小林一俊社長、お客さまの生涯に寄り添う化粧品づくりを

週刊粧業 2024年1月1日号 40ページ

コーセー 小林一俊社長、お客さまの生涯に寄り添う化粧品づくりを
 コロナ禍もようやく鎮静化し、化粧品に対する需要は復調傾向にあります。コーセーも昨年度は比較的好調な業績をあげることができました。これも、ひとえに皆さまの温かいご支援のおかげであると心より感謝申し上げます。

 我々はお客さまづくりのキーワードとしてグローバル、ジェンダー、ジェネレーションの頭文字をとった「3G」を掲げています。

 1つ目はグローバル。世界のお客さまを対象としたモノづくりやサービスの提供を進めています。

 国内でもインバウンド需要の復活と進化が期待できる今後はグローバルな視点がますます重要になるでしょう。

 2つ目はジェンダー。これまでの化粧品のお客さまは女性という先入観を捨て、特にコミュニケーションにおいては、大谷翔平選手の起用などによりジェンダーの壁を越えた発信を強化しており、大きな手応えを感じております。

 3つ目はジェネレーション。当社は長年に亘り幼少期からのスキンケアの有用性に関する研究を続けており、それに加えてスポーツ時のUVケアの重要性などの啓発活動にも取り組んでいます。キッザニア東京に出展しているブースもお陰様で男女を問わない人気パビリオンとして連日大盛況と聞いています。

 創業者・小林孝三郎は「化粧品には世の中を明るくする大切な使命がある」という信念を持っていました。肌だけでなく心もケアし、お客さまの生涯に寄り添うことができる化粧品の強みを活かし、世界中の人々の心を豊かにすることを目指し、「KOSÉ Beauty Partnership」をより強固なものにし、ステークホルダーの皆さまと一緒に取り組んでいきたいと考えています。
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