コーセー、新価値提供を徹底的に考える時間の創出がDX人材育成の鍵に

週刊粧業 2024年1月1日号 32ページ

コーセー、新価値提供を徹底的に考える時間の創出がDX人材育成の鍵に
 コーセーは、「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を創造する」ことを存在理念として掲げている。

 「世界で存在感のある企業」を目指すうえで、今までの延長線上にはない全く新しい価値の創出が重要になる。そのためには、世界に通用する人材の力が必要であり、中長期的な視点で持続的成長を支える人材の育成が欠かせない。

 同社では現在、新たな価値の提供を社員が徹底的に考える時間を創出すべく、デジタルを活用して業務を効率化し、これまでのやり方を見直し強化すべきことを明確にしたうえでDX推進に取り組んでいる。

 DX人材の育成を担当する進藤広輔氏に話を伺った。

 ――DX人材の育成に向けて現在、貴社ではどのような取り組みを進めていますか。

 進藤 ITやデジタルツールの活用は、業務を抜本的に見直すための1つの要素でしかない。

 ただ単に便利なシステムを表面的に導入すればDXにつながるということではなく、結局それを使う人間が変わらない限り、システムやテクノロジーの流行りを追いかけるだけになってしまう。

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