ビバシティ彦根、一等地に化粧品3ショップを集積

週刊粧業 2024年1月22日号 5ページ

カンタンに言うと

  • コスメのトータルニーズに対応
  • ライフスタイルに対応した売場を、コンセプトの一体化が可能に
  • 120坪のビューティゾーン、制度化粧品を客数の多い1階へ
ビバシティ彦根、一等地に化粧品3ショップを集積
 平和堂は食品売場の改装が一巡し、大型店の衣料品・住関連の活性化に取り組んでいる。その集大成として2023年10月、本部に隣接する旗艦店のビバシティ彦根(滋賀県彦根市)を全館改装オープンした。食品の増床を含めた活性化で、約29億円を投じた。

 無印良品、ロフト、アカチャンホンポの有力専門店を導入し、10~30代の若い世代を取り込んだ。同時に、直営の衣料品・住関連売場の一部をショップ化し、専門店との融合を図った。

 食品売場に隣接する1階フロアのほぼ中央に、直営の化粧品3ショップを集積し、プチプラからカウンセリング化粧品まで、コスメのトータルニーズに対応している。

ライフスタイルに対応した売場を、
コンセプトの一体化が可能に

 ビバシティ彦根は1996年4月、JR東海道線・南彦根駅前に彦根市の新たな拠点となる複合型商業施設として開業した。四半世紀が経過し、ディスカウントストアやドラッグストアなどが林立する中、店舗機能の刷新が迫られていたが、施設が平和堂と第3セクターの南彦根都市開発で区分されていたため、専門店のゾーニングを含め、館全体で時代のトレンドに対応することができなかった。

 一例で、平和堂の管轄に直営・専門店を一体化した子供関連売場を展開しても、南彦根都市開発の管轄に子供服、ベビー用品の専門店が配置されていた。子供のために買物に来た顧客は、2カ所を買い回ることを強いられた。

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