はっぴーとーく樹音、希薄化する人とのつながりに一石

週刊粧業 2024年2月5日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 潜在ニーズを読み取る接客が好評
  • 来店価値がより高まる接客を通じてまた来たいと思える雰囲気づくりへ
  • コロナ禍でSNSによるコミュニケーションを強化
  • 商品購入につながる体験を強化、データを利活用した接客めざす
はっぴーとーく樹音、希薄化する人とのつながりに一石

 はっぴーとーく樹音は、1976年創業の地域に密着した化粧品専門店で、資生堂やコーセー、アルビオンを取り扱い、スタッフはメーカーが派遣する美容部員を含め常時6名が来店客対応を行っている。

 店舗を構える梶が谷は、渋谷から電車で20分のベットタウンで、店舗周辺は住宅街となっており、地元客が多く訪れる。

 10坪という店舗の特性を活かし、大型店では実現しにくい地域に密着した営業を47年続けている。スタッフの東流音氏に話を伺った。

来店価値がより高まる接客を通じて
また来たいと思える雰囲気づくりへ

 はっぴーとーく樹音は、東氏の母が1976年に創業した化粧品専門店で、78年から店舗を梶が谷に移し、地域住民から愛される店づくりに取り組んでいる。

 「母の話では、戦時中の過酷な環境でも女性はひっそりと紅やおしろいをしており、化粧はただ綺麗になるためだけのツールではなく、精神的な面でも重要な役割を果たしていたという。戦後の女性が活躍する時代に、女性に向けた商売がしたいという思いから創業に至った」(東氏)

 取扱ブランドでは、主力であるコスメデコルテが好調だ。

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