カンタンに言うと
コーセーは、メンズメークのニーズが高まっている中、現在メークをしていない男性がメークアイテムを1品使用して肌悩みを解消するだけで、「幸福感」を表すウェルビーイング指標の上昇と、ポジティブ感情の増加の両方を実証した。
この結果を受け、この初夏より、メーク提案の1つとして「1品1分メイクテクニック」を店頭での接客やメークレッスンの中で取り入れていく。
このテクニックは性別を問わず活用できるといい、男性のメークへのハードルも下げつつ、心の充足感や幸福感などのメークが持つチカラを広く発信していく中で、性別を問わず誰もが生活の中で気軽にメークを取り入れられる化粧文化の創造を目指す。
近年、コロナ禍で自分を見つめ直す機会が増えたことで、男性がスキンケアだけでなく日常的にメークを取り入れる傾向が高まっている。同社では、顧客の多様な価値観を尊重し、性別を問わず一人ひとりのニーズに合わせた提案をしている中、身だしなみを整える目的でメークを取り入れたいと考える男性に向けては、3品程度のアイテムで仕上がるメークテクニックを、店頭接客を通じて提供している。
同社は、メークには楽しさに加えて、肌悩みをカバーして自信が持てる心のスイッチのようなチカラがあると捉えており、そのチカラを性別問わず多くの人に提供し、毎日をより前向きに過ごしてもらいたいと考えている。
そこで今回、「メークは複数のステップがあるので難しく感じる」等という理由でメークを取り入れたことがない人に向けて、メークのハードルをさらに下げる手段を検討し、使用アイテム数やテクニック面でのステップを最小限にまで減らしても、心の前向きな変化につながるかどうかについて検証した。
使用するメークアイテムがたった1品だけの場合でも、使用者のマインドに前向きな変化を起こすことができるかを検証するため、2023年11月23日~2024年1月16日にかけて実施した調査では、「ニキビ跡に悩んでおり、現在メークをしていない男性」55名(20代男性50名、30代男性5名)を対象に、BBクリーム1品のみを1カ月間、希望の頻度で使用してもらい、使用前後でのアンケートを通じ、ウェルビーイング指標とポジティブ感情の変化を調査した。同じニキビ跡でも悩みの部位や程度は人によって異なることから、調査開始前に個別にメークレッスンを実施し、対象者一人ひとりに合わせて簡単な使い方を伝えたという。
レッスン1カ月後のアンケート結果によると、参加者の92%以上が月に数回以上もしくは毎日BBクリームを使用していた。そのうち、ウェルビーイング指標に関して、69%の対象者にて「過去と比較して現在の生活は幸せですか」などからなる主観的幸福感尺度が向上し、61%の対象者にて「大切な人を幸せにしていると思う」などからなる協調的幸福感尺度が向上した。また、71%の対象者にて「気合の入った」などからなるポジティブ感情の生じる頻度が向上した。
上記の結果を踏まえ、同社のメーク提案の1つとして、「1品1分メイクテクニック」を今年の初夏より店頭接客やメークレッスンの中でも取り入れていく。
1品のみを素肌に直接塗布する今回のテクニックは、これまで複数のメークアイテムを使うことにハードルの高さを感じていた人にも取り入れやすく、かつ短時間でメークを完了させることができる。BBクリーム以外にも、フェイスパウダー1品、コンシーラー1品というように、一人ひとりの肌悩みに合わせてアイテムを選定し、肌状態に合わせた使い方を提案していく。
この記事は粧業日報 2024年4月4日号 2ページ 掲載
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