東京都化粧品装粧品小売協同組合(都粧協)は5月20日、第4回通常総会を中央区立産業会館にて開催した。
主催者を代表して挨拶した長尾正幸理事長は、「今年は新型コロナウイルスが5類感染症に移行されてから初めてのゴールデンウィークを迎え、国内旅行者数は前年比0.9%増、19年比6.5%増と、株価高騰の好条件がある中で物価高騰の影響もあり前年並みとなっている。一方、海外からの旅行者数は前年比約70%増で、どこへ行っても日本人より外国人の多さに驚く。給料が上がっても、物価の高騰で庶民は生活に豊かさを感じられない昨今、化粧品業界も一部のお店ではインバウンド需要で好調との声も聞くが、全体的には新規顧客を取り込めない状況の中、なかなか厳しい状況だが、各メーカー様の高級ラインは好調で2ケタの数字で伸びている専門店も少なくない。一方、そのようなブランドを取り扱っていない組合員様のために都粧協では制度品以外でも、お客様に喜んでいただき、組合員の皆様の利益になるような商材を常に模索し、提案をしている。4月からは『組合入会キャンペーン』と銘打って、組合員の募集を行っている。メーカー様からセミナーや訪店時にキャンペーンの内容をご説明いただき、4月に1店入会することになった。2025年3月までの期間中に1店でも多くのお店様に入会いただけるよう頑張っていきたい」と語った。
続いて、58年間使用し続けてきた「東京都化粧品装粧品小売協同組合」の名称を「東京都化粧品専門店協同組合」に改称する決議が行われた。事前アンケートを行った際、装粧品を多く取り扱う組合員1店から装粧品が名称からなくなるのは残念という声が寄せられたが、大多数の組合員からは賛同を得られたという。
「今回の名称変更は、化粧品のみを専門に販売するという意味ではない。装粧品を含めた化粧品店としての専門性をより高め、お客様により高いサービスとご満足をお届けできるプロとして活動していきたいという思いを込め、改称したいという考えに至った」(長尾理事長)
この記事は粧業日報 2024年5月27日号 1ページ 掲載
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