ポーラ化成、美容医療施術と美白製剤の併用で安全性と有効性を実証

訪販ジャーナル 2024年6月3日号 4ページ

ポーラ化成、美容医療施術と美白製剤の併用で安全性と有効性を実証

 ポーラ化成工業は、ALOOP CLINIC & LABとの共同研究で、美容医療施術と医薬部外品美白有効成分「ルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)配合製剤」との併用における安全性と有効性を検証する試験を行い、「レーザートーニング(LT)施術後の使用における安全性」「複合ケアでLT施術単独よりも肝斑の改善が高まること」「複合ケアでLT施術単独よりも肝斑の改善が早く表れること」を確認した。

 これにより美容医療施術とホームケアを適切に組み合わせることの有用性が証明された。

 共同研究では、肝斑を対象としたLT施術に対してルシノール配合製剤を併用した複合ケアの有用性を検証する12週間の試験を行った。併用したのは、ポーラ・オルビスグループが独自に保有する美白有効成分「ルシノール」を配合した美容液タイプの製剤。48名の被験者を2群に分け、2週間ごとに6回のLT施術を行う「LT施術単独群」と、LT施術に加えてルシノール配合製剤を朝晩のホームケアとして毎日塗布する「複合ケア群」として比べた。

 試験期間中、皮膚科専門医には被験者が「LT施術単独群」「複合ケア群」のいずれに属するのかを伏せたブラインド状態で観察を行った。その結果、両群において、冬の乾燥やLT施術による皮膚所見は観察されたが、ルシノール配合製剤の併用による有害事象はなく、複合ケアの用途で安全に使えることを確認した。

  医師による肝斑の改善度評価では、6週目以降は複合ケア群の方がLT施術単独群より改善した人の割合が高かったことから、ルシノール配合製剤との複合ケアはLT施術単独より効果が高いことが示された。また、被験者による改善度のアンケートでは、2週目で複合ケア群の方がLT施術単独群より改善したと回答した人の割合が高く、早期に効果実感が表れることを確認した。肌が改善した代表例の写真では、12週目には肝斑が薄く目立ちにくくなったことが実際に見て取れた。

 今回の研究により、美容医療施術とホームケアを適切に組み合わせる複合ケアの有用性が証明されたことを受け、同社ではたるみに対しても美容医療施術とホームケア併用の効果を検証しており、今後も安全かつ効果の実感しやすいソリューションの提供を目指す。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ポーラ化成、美容医療施術と美白製剤の併用で安全性と有効性を実証

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop