サティス製薬、新規商品の開発期間を大幅に短縮

週刊粧業 2024年8月26日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 営業と開発の体制を再構築
サティス製薬、新規商品の開発期間を大幅に短縮

 サティス製薬では、同社の礎であるダイレクトマーケティング領域に特化したスキンケア化粧品OEM事業の強化に向けて、様々な取り組みを進めている。

 上期のトピックスと下期以降の取り組みについて、山崎智士社長に話を伺った。

 ――上期の主なトピックスをお聞かせください。

 山崎 新規商品の開発リードタイムを短縮化すべく、今春から新規の獲得広告を年末まで一旦中止し、その間に営業と開発の体制を全てゼロベースにして再構築している。

 10年前のサティス製薬は新規商品を平均4カ月弱で納品し、ダイレクトマーケティングで新事業を立ち上げるゼロイチのベンチャーにとってこれがふさわしいリズムだったが、現在は平均10カ月となっている。

 アイデアは鮮度が命で、すぐ形にしようと思っても開発期間が約1年になるとモチベーションを維持し続けるのは難しく、10年前と今の我々がコンペで戦った時、恐らく10回中9回は負けてしまうだろう。そうした危機感から、今年度は開発期間の短縮化を最優先に進めている。

 ただし、単に以前のオペレーションへと戻すのではなくこの10年で進化したブランドコンセプトづくりやモノづくりの質は下げず、短縮化された新たなオペレーションのもと、25年後半には新規商品を4カ月で納品できる体制を構築していく。

 ――下期以降はどのような取り組みを進めていきますか。

 山崎 下期も引き続き、モノづくりの基盤である「QCD(クオリティ・コスト・デリバリー)」と、それに付帯する「サービス」を強化し、ダイレクトマーケティングのビジネスモデルに即した形へと進化していく。

 QCDの一例として、しっかりとブランドコンセプトづくりを行い、それに基づいて顧客接点を拡大する商品(フロントエンド)と関係を深耕する商品(バックエンド)を開発して市場に投入しても、予定通りにいかないことは多々ある。販売後の商品を市場に適応させるプロダクトマーケットフィット(PMF)を実現することこそが、ダイレクトマーケティングブランドの「負けない商品開発」の重要なポイントであり、この支援が我々の強みである。

 サービス面では、ダイレクトマーケティングでの豊富なビジネス事例と、我々が独自に開発した原料が持つストーリーとエビデンスデータの共有を、新たな試みとして進めていく。

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