資生堂ギャラリー、十文字美信氏の展覧会を開催

粧業日報 2024年9月4日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 大乗寺客殿の空間を再構成
資生堂ギャラリー、十文字美信氏の展覧会を開催

 資生堂ギャラリーは、8月27日~10月20日の期間、展覧会「空想の宙『静寂を叩く』大乗寺十三室/十文字美信」を開催する。一般公開に先駆け、8月26日には中央区銀座にある東京銀座資生堂ビルで内覧会を開催した。

 写真家・十文字美信氏は、古くからの日本の伝統文化に向き合い、そこに底流する普遍的な価値をとらえようと試み続け写真を通じて自身の経験や記録を掘り下げ、独自の思考をめぐらせながら時を超える日本の美を表現し続けてきた。

 展示会では、十文字氏が撮り下した大乗寺客殿(兵庫県美方郡香美町)の写真を、その特長ある客殿空間を再構成した大型インスタレーションで展開。大乗寺は円山応挙とその一門が描いたとされる襖絵で広く知られており、十文字氏の独自のまなざしが生みだす新たな空間は、かつて応挙らがつくり上げた仏教的世界観を包み込みながら、驚きに満ちた体験をもたらす内容となっている。

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