化粧品受託製造のサティス製薬(埼玉県吉川市、 山崎智士社長)が主催する第3回「化粧品ビジネスセミナー」がこのほど、都内で開催された。テーマは 「通販化粧品 成功の秘訣」。化粧品販売メーカーなどを対象に、成長著しい通販チャネルで成功するためのノウハウを提供しようという試みだ。
製造会社によるこうしたセミナーの開催は珍しく、業界内で注目を集め始めている。当日は、通販ビジネスに精通するゲスト講師3名による講演をメインに、サティス製薬による通販で活かせる化粧品企画プレゼンが行われたほか、会場内には容器メーカーなどの出展ブースも設け、通販化粧品に関わる「フルコースメニュー」(山崎社長)が振る舞われた。
各講師の講演内容のほか、セミナー後のアンケート調査結果から浮かび上がったセミナーの開催意義と今後の方向性などについて、山崎社長の談話とともに詳報する。
満足度は90%と高水準
現状打開へのヒントを発掘
「90%」。定員を満たした中小~大手販売メーカー関係者100人ほどの参加者のうち、「とても参考になった」 (30%)、「参考になった」 (60%) と回答した人の割合を示す数値である。同社がセミナー後に行ったアンケート調査で明らかになった。
調査によると、既に通販チャネルで化粧品を展開している企業が全体の60%弱となる一方、今後の検討課題として通販化粧品の展開を掲げる企業が残りの約40%を占めた。また、参加目的については約50%が「通販化粧品成功の秘訣を探るため」と回答。90%が「参考になった」と回答していることから、セミナーを通じて各々の参加者が現状打開への何らかのヒントを感じ取った様子がうかがえる。
現にアンケートでは、「販促で不足している点が発見できた」といった明快な回答も寄せられた。
「参考になった」と捉えた参加者の中には「戦略、マーケティング、広告表現、商品と全体的に必要な項目をカバーしているので、ビジネスに必要な全体像が理解しやすかった」と評価する声もあり、通販化粧品の「フルコースメニュー」(山崎社長)を提供しようというセミナーの狙いが、一定の評価を得たものと推測できる。
このほか、通販化粧品に対する「心構えが認識できた」「戦略の立て方が学べた」などと、商品開発にとどまらない大局的な視点が、その後の事業展開を左右する不可欠な要素であることをセミナーを通じて認識する参加者も多かった。
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