ファンケル主催の男子ゴルフで観客数がシニアツアー記録に

訪販ジャーナル

2010年9月6日 10:05

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カンタンに言うと

　スポーツ振興による社会貢献の一環として、ファンケル（本社=横浜市）は2010年8月20日から22日にかけて男子シニアゴルフ「ファンケルクラシック」を静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開催し、第10回の記念大会が集めたギャラリー数は3日間で計2万2135人となるなど試合会場は盛況に沸いた。

　社団法人日本プロゴルフ協会（事務局=東京）によると、前出の観戦者数は2009年の1万9174人を更新したほかシニアツアーの新記録となっている。開催初年度の2001年に約2000人だったギャラリー数は10年を経て、当初の10倍を超える規模に膨れ上がった。

　同大会は、来場者へファンケル製品の体験機会を提供するイベントという側面も定着している。今年も肌診断や美容のアドバイスが受けられる「カウンセリングコーナー」の前に女性ギャラリーが長い列を作ったほか、青汁や健康飲料をふるまう「ドリンクコーナー」では、折からの酷暑も手伝ってカップを手にする順番を待つ観戦者の姿が絶えなかった。

　また、環境負荷に配慮した「ファンケルクラシック」は電力消費によるＣＯ２を削減するため、本大会からカーボン・オフセットを導入した。ゴルフ観戦が主目的でやって来るギャラリーに向け、環境保護対策の啓発でひと役を買った。開催期間中の約1週間に使用する電力量約2万3000ｋＷは今回、中国の内モンゴル地区で実施している国連認証プロジェクトで削減したＣＯ２で賄ったことから、 “排出量ゼロ”がうたえる大会としてみなされたというもの。

　試合は、大会最終日に首位から1打差でスタートした高見和宏がスコアを4つ伸ばして逆転。 50歳のルーキーが最終スコアを通算13アンダーとし、シニア初優勝で賞金1500万円を獲得した。大会の締めで挨拶した池森賢二大会会長（ファンケル名誉会長）は、高見選手を「ぶっちぎり優勝おめでとう」と称えたほか、参集したギャラリーに対し深い感謝の気持ちを述べた。