終礼の重要性
前々号で 「朝礼」 について書きましたが、 今号では 「終礼」 について書いてみようと思います。 朝礼や終礼は一日の中での節目にあたるわけですが、 やはり節目が締まっているサロンほど、 業績も順調に推移しています。
私も今まで、 数百のサロンを見てきましたが、 終礼さえやっていないサロンが半分。 終礼をやってはいますが、 やっている意味のないサロンがその3分の2、 その残りがしっかりとできているサロンだと思います。
1番の違いは、 オーナー、 または店長というサロンのトップがいかに終礼を重要視し、 「何のために終礼をやっているか」 ということを高い頻度でしっかりとスタッフに伝え続けているということです。
終礼の内容としましては、 大半は今日の売上を発表し、 スタッフ1人1人から今日の反省を発表してもらって終わりという終礼が多いようです。 これでは全くの無意味とまでは言いませんが、 雰囲気も暗くなりがちで、 「明日も頑張ります」 というスタッフのあまり考えていない一言で終始し、 終礼をやる時間がもったいないと思ってしまいます。
私がご提案している終礼の内容は以下の通りです。 ①数字発表、 ②今日の感謝、 ③今日のアンケート結果、 ④今日の気づき、 ⑤挨拶。
①の数字発表は、 合計数字だけではなく、 部門別数字なども確認し、 目標値までの日割りなども発表してもらっています。
②今日の感謝は、 チームワークを高めるために実施していることです。 サロンの仕事は決して1人でできる仕事ではなく、 お互いが助け合って成り立っています。 しかし、 いつの間にかやってもらって当たり前になってしまい、 感謝の気持ちがなくなっていき、 お互いがギスギスした関係になりがちです。 したがって、 毎日終礼でスタッフ同士、 感謝の気持ちを述べあって良い雰囲気を保ちます。
③の今日のアンケート結果は、 私は毎日お客様アンケートを全お客様に書いてもらっていますので、 その結果をレビューし、 改善できる点があれば、 すぐにでも改善をしていきます。
④の今日の気づきは、 接客やサロンワークをしていて感じたことやお客様に言われたことなどを共有し、 サロンをより良くしていくために発表してもらいます。 これがあることで、 スタッフ全員がアンテナを立てて仕事をするようになります。
⑤の挨拶は朝礼と同様、 みんなで大きな声を出して締めます。
皆様のサロンではいかがでしょうか?
●榎戸淳一プロフィール
新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES‐ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruits roots(フルーツ ルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。また、「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。
問い合わせ先は、j-enokido@es-roots.co.jpまで。
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この記事は週刊粧業 掲載
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