榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,9

週刊粧業

カンタンに言うと

榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,9

ビラ配りの意義

 以前、 ある繁盛サロンのオーナーさんの講演で 「うちのサロンは、 どんなに忙しい日でも必ずスタッフ全員で一日300枚の駅前ビラ配りを続けている」 と聞きました。

 私のサロンでもその講演を聞いてから、 ビラ配りにより力を入れるようになりました。 ビラ配りは、 ポスティングと異なり、 必ず受け取ってくれるものではありませんので、 300枚配るというのはとても骨の折れることです。

 ただ、 ビラ配りを継続して分かったことは、 いかに多くの数を配って、 より多くの方にサロンのことを知ってもらうことも大事ですが、 それ以上に以下の3点の効果があることです。

①ビラを配る場だけではなく、 スタッフの人柄をアピールする場になること。
②既存のお客様に出逢うことも多く、 休眠客や予約が入っていないお客様に会い、 予約につながるということ。
③スタッフの新規集客に対する意識が高まるということ。

 まず①についてですが、 エステティックは残念ながらまだまだ怖いイメージを持たれており、 最初の一歩の障壁がとても高くなっています。 それを払拭するためにパンフレットやホームページでスタッフ写真や店内写真を掲載するサロンが多いわけですが、 それ以上に本物のスタッフを見せることがとても良いアピールの場となります。

 したがって、 スタッフがサロン名を声に出しながら、 ビラを配布することにより、 大きなアピールの場となります。 もちろんスタッフの感じが悪いと逆効果になってしまいますので、 注意が必要です。

 ②についてですが、 駅前でビラ配りをしていると、 必ず既存のお客様に嫌でも会います。 それが大きなチャンスで、 休眠客や予約を入れていないお客様と会うことにより、 ご予約をいただけるケースが多くなります。 これもとても大事なことです。

 そして③もとても大事な要素です。 オープニングを経験したスタッフは別かもしれませんが、 大半のスタッフは、 お客様は自然に来るものだと思っています。 スタッフに一人のお客様を来店していただくことの苦労を体感してもらうことにより、 お客様への感謝の気持ちを強くすることができます。

 上記のことをしっかりとスタッフに伝えてビラ配りをしてもらうとこの時間が作業ではなく、 とても有意義な仕事の時間になるのではないでしょうか。

 皆様のサロンではいかがでしょうか。

●榎戸淳一プロフィール
 新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES‐ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruits roots(フルーツ ルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。また、「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。
問い合わせ先は、j-enokido@es-roots.co.jpまで。

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