ソフィアリンクスは、化粧品メーカーの新商品開発、ブランド開発など、化粧品ビジネスのトータルサポートを多数手がけ、最近は特にWebマーケティングを中心としたビジネスソリューションも提供している。現在、大阪芸大の講師も務めているソフィアリンクス代表取締役の三原誠史氏に話をうかがった。(「Webアナリストによる化粧品市場分析」はこちら)
――通販化粧品市場が伸びていますね。
三原 富士経済によると、2010年の化粧品市場2兆1417億円のうち、通販チャネルは前年比0.8%増の2835億円で、13.2%を占めると予測されている。インターネット・モバイル通販が成長しているほか、カタログ通販やテレビ通販も好調に推移しており、スーパーや量販店を抜いて、初めてドラッグストアに次ぐ2位に躍り出る見通しだ。訪販や百貨店、専門店などを含めた全チャネルで唯一増加している。
――通販の売上げを牽引している理由は何が考えられますか。
三原 化粧品通販では、新規顧客の獲得からロイヤル顧客育成の流れを独自の手法によって構築し、リピート型通販へと事業を展開していくことが成功のカギであるといわれている。
このリピート型通販へと発展させるために欠かせないメディアがインターネットだ。
通販チャネルにおいて最大のシェアを占めているインターネットは、年率2ケタ成長の高成長を遂げており、2007年の25.4%から2010年は35.2%となり、10%近い増加を見込んでいる。近年、iPhoneに代表されるようなスマートフォンの普及により、一段とネット通販の需要は高まることになる。
――成功しているメーカーのWeb戦略に関する共通項は。
三原 近年、メーカーのブランドサイトでは、商品の紹介のみならずコミュニティコンテンツを設け、同じ話題や悩みを持つ会員が集まる場を提供するような取り組みが目立っている。
Twitterやfacebookなどのソーシャルメディアへの注目が高まるにつれて、多くの企業がコミュニティーの活性化策として積極的にそれらを活用し始めている。
これまでの通販利用の目的が、自宅にいながらにして商品を選定・購入できる「利便性」を期待したものから、情報の発信・共有や、友人、知人との交流などコミュニケーションも同時に求める場へと進化している。
共通項は、その場での交流をプロモーションや優良顧客(ファン)の育成に繋げ活かすという取り組み。また、動画などを積極的に活用し紙媒体では伝わりにくい肌の手入れ方法などを紹介しているサイトも多い。
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この記事は週刊粧業 掲載
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