榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道 Vol.11~売場に変化を

週刊粧業

カンタンに言うと

榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道 Vol.11~売場に変化を

 エステティックサロンという業態は、売場づくりという感覚が強くないため、お店に変化をつけるということをほとんどしません。  エステティックは、痩身であれば少なくても月に1~2回、多いお客様は週に複数回ご来店するお客様もいらっしゃいます。フェイシャルでも月に1~2回ご来店されます。他の業態と比較しても、高頻度で来店される業態にもかかわらず、店内の変化が少ないのです。それではお客様は飽きて休眠したり、新しくできたサロンや他のサロンに浮気してしまうのも無理はありません。  やはりお客様の多い小売店というのは、もちろん実客数も多いのですが、それ以上に1人のお客様の来店頻度も高いという特徴があります。「いつ行っても何か新しいものがある、新しい発見がある」 というお店には何度も足を運びたくなるものです。  逆にいつ行っても同じだったら、また行きたいとはあまり思わないのではないでしょうか。事実、路面店のウィンドウディスプレイを長期間変えずにいると来店客数は落ちてきますし、逆にディスプレイを変えた瞬間に来店客数が急激に増えます。

 売場の変化の究極はスーパーの食品売場です。主婦の方々が週に複数回来店されるので売場の変化の富ませ方はとても工夫されています。レイアウトの変更、季節感の演出等、とても工夫されています。  エステティックサロンは予約制なので、新規来店には影響ないかもしれませんが、チケットを持って通っているお客様の休眠や来店頻度には確実に影響しています。いつ行っても何か違う、いつ行っても何か新しいものがある、いつ行っても何か発見があるサロンであれば、来店すること自体が楽しみになり、休眠になりにくく、 来店頻度も下がらないのではないでしょうか。  このように書くと 「普段から忙しいので大変だ」 という声が聞こえてきそうですが、そんなに難しいことではありません。受付カウンター裏の棚や商品陳列棚、看板の手書き文字等を最低1カ月に1度くらい変えるだけで十分変化に富んだお店になります。100円ショップや安い雑貨屋さんに行けば、装飾品が安く売っていますので、それだけで十分内装に変化が出ます。  また、お客様だけではなく、サロンで働くスタッフたちの気分転換にもなりますので、とてもお勧めです。是非今月から始めてみてください。皆様のサロンではいかがでしょうか。 ・執筆者:榎戸淳一  新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES-ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruits roots(フルーツルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。www.es-roots.co.jp また、業界誌「週刊粧業」 「セラピストBEAUTY」「ヌーヴェルエステティック」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。 連絡先:j-enokido@es-roots.co.jp
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