ヒノキ新薬、「創立55周年記念式典・祝賀会」開く

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ヒノキ新薬、「創立55周年記念式典・祝賀会」開く

 ヒノキ新薬(阿部武彦社長)はこのほど、都内ホテルで「創立55周年記念式典・祝賀会」を開催した。祝賀会には阿部社長の広い人脈を反映して、化粧品業界をはじめとして、歌舞伎、雅楽、映画・テレビなどの芸能界、相撲、スキー、スケートなどのスポーツ界、さらに政界などから関係者約300名が出席した。  冒頭挨拶に立った阿部社長は、「菅前首相は、『最小不幸社会をめざす』と言ったが、私は彼が何を言っているのかわからなかった。ところが天の采配か神の意志か、日本に未曾有の大災害が発生し、いまも台風など災害が相次ぎ大きな不幸が積み重なっている。イギリスの哲学者で経済学者でもあるジェレミ・ベンサムは、『最大多数の最大幸福』と言った。この言葉こそ、政治、経済、学問、宗教、文化など全てに言える金言である。  ヒノキ新薬は創業以来55年間、自らに良い、人に良い、社会に良いの『三良主義』を貫いてきた。創業者で私の父でもある阿部武夫は、日本最初の銀行を創設し初代頭取に就任した渋沢栄一氏に心酔し、同氏の『論語と算盤』の教えを守り、『三良主義』を唱えた。  当社はこの55年間、偽りのない、ごまかしのない、裏切りのない、まやかしのない製品づくりと販売姿勢を貫いてきたと自負している。創業以来、中身を偽ることは恥ずべきこととしてきた。マーケティングの名において、明確な論理性と科学性の裏付けのない商品、いわゆるエビデンスのない商品を扱ったことは一度もない。  我田引水かも知れないが、ヒノキ新薬が歩んできた道は、化粧品業界の心ある人々に、些かの影響を与えてきたと思っている。いま巷には、イメージが先行し、論理的裏付けが明確でない商品が溢れている。この影響を受け、我々が真摯に取り組んできたことさえ消費者に不信感を持たれている。これは看過することができない。いかに肌粧品を標榜しても、その科学的根拠や論理性を説いても、どこも同じと受け止められている。これを跳ね返すには容易な努力ではできない。  この意味で、商品開発、販売、営業それぞれの担当者は、知識力、思考力を高め続けねばならない。かつて阿部武夫は、『販売とは学問なり』と言った。この言葉に全てが帰結する。

img1040_3.JPG  ヒノキ新薬は1981年、業界に先駆けて素肌測定診断機『ヒノキ・クリエイティブ・コンピュータ』を販売店に導入した。1983年には、アナライザーシステム『SACS』(サックス)を開発し、1984年、このSACSを搭載したお肌の救急車『あすなろ号』の巡回を開始している。これらは当時としては大変高額な取り組みだった。『そんなものに金を使うならもっとマスコミ広告を増やすべきではないか』と随分忠告もされた。でも私はこの取り組みは間違っていなかったと自負している。いまはお客さまは、自分の素肌をブログ上の『スキンコンシェルジュ』で判断できるようにしている。またSACSはすでに第4世代に移行している。  『販売とは学問なり』の教えに基づき、1960年に企業理念誌『あすなろ』を創刊し、2001年まで39年間発行し続けた。これを発展させた『EPTA』(エプタ)は、1中小企業の企業理念誌としては、お金を掛け過ぎていると言われてもいる。しかし私は、ヒノキ新薬という企業を分かっていただいている方には、『こういう企業が創る商品なら間違いない』と思っていただけていると信じている。  ヒノキチオールを発見された野副鐵男博士と阿部武夫との出会いは偶然だった。しかしこの偶然を単なる偶然ではなく、ヒノキ新薬55年間の必然に繋げた。このように、偶然を必然として継続するための努力があってこそ当社の現在がある。この偶然に感謝すると共に、人生の必然として活かす努力をこれからも積み重ねていきたい」と語った。 img1040_2.JPG  記念式典では、小泉純一郎前首相の記念講演、さらに祝賀会では、東儀秀樹一家の雅楽、15歳の天才少女、小林愛実さんのピアノ演奏などが続き、盛会裏のうちに終了した。
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