粧業日報
資生堂の2012年3月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比0.8%増の3361億7100万円、営業利益が1.5%減の215億1800万円、経常利益が0.8%増の218億800万円、純利益が20.6%増の90億9500万円となった。
地域別売上高は、東日本大震災に伴う消費マインドの低迷により「国内」が3.0%減の1928億7900万円となる一方、欧米市場が堅調に推移し、中国や新興国が引き続き高めの成長を持続した「海外」が6.4%増の1432億9200万円となり、明暗が分かれている。
国内化粧品市場の売上高は、トイレタリーで「シーブリーズ」や「TSUBAKI」が好調に推移し前年同期を上回ったものの、カウンセリング化粧品やセルフ化粧品の売上げが前年同期を下回ったため、3.7%減の1805億円となった。
グローバル事業の売上高は、米州、欧州、アジア・オセアニアの全地域で売上げが着実に伸長したことに加え、前年同期に買収したベアエッセンシャルの業績の計上期間が4カ月弱であったのに対し、当中間期は6カ月であったこともあり、現地通貨ベースで前年同期比14.7%増、円換算後で7.2%増の1516億円となった。
最重点国である中国では、美白スキンケアラインをリニューアルしたデパート専用ブランド「オプレ」や専門店専用ブランド「ウララ」、スキンケア・メークアップの総合ブランド「Za(ジーエー)」などが引き続き好調に推移した。 その他の売上高は、昨年医療用医薬品の一部から撤退したフロンティアサイエンス事業の売上減により、前年同期比15.0%減の41億円となった。
通期業績は、売上高6800億円(前期比1.4%増)、営業利益400億円(同10.0%減)、経常利益400億円(同10.1%減)、純利益210億円(同64.2%増)を見込む。
この記事は粧業日報 掲載
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