アットコスメ、ベストコスメ大賞記念イベントで2011年化粧品トレンドを回顧

カンタンに言うと

アットコスメ、ベストコスメ大賞記念イベントで2011年化粧品トレンドを回顧

 アイスタイル(本社=東京都)は、運営するビューティ情報サイト「@cosme」の年間恒例企画「@cosmeベストコスメ大賞2011」(以下、ベストコスメ大賞)を2011年12月1日に発表した。

 ベストコスメ大賞は、同サイト上にユーザーから寄せられたクチコミで人気が高かったコスメに与えられる賞で、「総合大賞」のほか、43のカテゴリーに分けた「部門別大賞」、通算3回の部門1位を受賞した商品に贈る「殿堂入り」など複数の賞を設けている。

 12回目を数える今年は、対象6万158アイテムに、年間クチコミ105万3068件が寄せられ、「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」(パルファン・クリスチャン・ディオール)が総合大賞を受賞した。

 同社は発表を記念し、12月10、11日の2日間、丸井シティ渋谷店前の広場にてベストコスメ大賞記念イベントを開催した。オープンスタイルのイベントには、ベストコスメ受賞アイテムを展示したほか、自由に試せて購入できるブースを設置し、希望者に肌診断を行えるスペースも設けた。

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 イベントに登場した@cosme主宰の山田メユミ氏は、今年のベストコスメ大賞について「コストパフォーマンスの高い、いわゆるプチプラ(プチプライス)コスメの人気が目立った一方で、百貨店や専門店向けのハイブランド品や持っていてラクジュアリーな気分になれるアイテムも上位ランキングに入り、多くの女性が価格、使用感、効果、ヴィジュアルなど様々な要素から総合的に判断する自分の基準軸を持って、化粧品を選んでいるという印象を受けた」と総括した。

 また、特別企画として、丸井シティ渋谷店2階に展開している化粧品専門店「アットコスメストア渋谷店」の伊藤奈津美店長や、アットコスメの姉妹サイトとなるソーシャルビューティサイト「@BEAUTIST(アットビューティスト)」の公認アットビューティストで、男性美容ジャーナリストの加藤智一氏を交えたトークイベントを開催した。

 トークショー後は、美容器具部門1位の「スチーマー ナノケア EH-SA60」(パナソニック)やフレグランス部門1位の「ランバン エクラ・ドゥ・アルページュ オードパルファム」(ブルーベル・ジャパン)が当たる抽選会も開かれた。

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アットコスメストア渋谷店では「オイルコスメ」が今年のトレンド

 山田 アットコスメストアは、お店で購入できない商品やベストコスメ大賞を受賞した商品をテスターとして用意し、それらを自由に試すことができるアットコスメのリアル店舗だが、渋谷店で感じた今年の化粧品のトレンドは。

 伊藤 ホホバオイルやアルガンオイルなどオイル関連が充実した年だった。オイルコスメは、大手メーカーからの発売も多く人気カテゴリーになっている。

 山田 オイルコスメ以外で気になったアイテムは。

 伊藤 パウダリーファンデ部門の1、2位の受賞商品「リバイタルグラナスファンデーションパウダリー(PF)」(資生堂インターナショナル)と「ラクチュール ルースファンデーション」(コスメデコルテ)の2アイテム、中でも「ラクチュール」は、上質な仕上がり、手軽さに高い支持を得て人気が高かった。

 山田 これからの時期にオススメしたいアイテムは。

 伊藤 洗顔後すぐに使って、化粧水などの浸透力をアップさせる乳液、美容液をオススメしている。

パウダーファンデや口紅では「肌・唇が荒れにくいアイテム」が人気

 続いて、男性美容ジャーナリストの加藤智一氏(公認アットビューティスト)をゲストに招き、2011年の化粧品トレンドなどに関するトークショーを開催した。

 山田 今年のベストコスメ大賞や化粧品のトレンドをどう捉えているのか。

 加藤 「肌・唇が荒れにくいコスメ」「時短コスメ」「オイルコスメ」の3つがトレンドだったと思う。

 山田 1つ目の「肌・唇が荒れないコスメ」は、今年のベストコスメ大賞にも多くランクインしていた。近年クチコミでも人気が高まっている。

 加藤 昨年あたりから盛り上がったミネラルファンデーションの影響が大きいと感じている。昔からスキンケア発想のファンデはあったが、それらは保湿効果を訴求するにとどまっていた。最近はエイジングケアなど美容効果が期待できるアイテムが発売され、注目が集まっている。

 山田 代表的なアイテムは。

 加藤 口紅では「マキアージュ エッセンスグラマラスルージュ」(資生堂)。ベストコスメ大賞でも下半期のメークアップ部門新人賞を受賞しているが、各美容雑誌でも人気が高い。美容成分を溶けこませたシリコンジェルが唇をコーティングするため、リップクリームなどの下地がいらない。これまでマット系に比べ、発色のよい口紅は唇が荒れてしまいがちだったが、発色のよい色味とスキンケア効果を両立させた点が高く評価されている。

 山田 パウダーファンデは「リバイタルグラナス」や「ラクチュール」も含め、スキンケア効果を持つメークアイテムの進化が感じられる1年だったと思う。

 加藤 「ラクチュール」は、オーガニックコットンパウダーを配合しているため、肌あたりがよく非常に軽いつけ心地が支持されている。ファンデーションは10時間以上、肌にのせ続けるアイテムのため、肌にやさしい成分が配合されたものが選ばれるのだろう。

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2011年化粧品業界基礎データはコチラ→http://special.syogyo.jp/products/detail.php?product_id=190

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