――一昨年の取材時からの2カ年で、自身に変化した部分を感じますか。
服部 化粧品原料商社の研究員として、原料メーカー企業とこれを使ってくださるカスタマー企業の双方にメリットのある処方を開発することを念頭に置いている。
原料の特長を生かしつつ、最終製品のマーケットトレンドも取り入れることで、ユーザーにも納得していただけるような処方を作るという発想を持つようになった。
どちらか一方に偏るのではなく双方の目線に立つ。バランスのとれた処方開発が発想転換という意味で大きな変化だった。
――さきごろ開催した「処方展示会」の盛況は、そうした転換が取引先を揺り動かしたのでは。
服部 同展示会では多くの来場者と、実にさまざまな話をすることができた。想定を越え、非常に多くのニーズがあることが分かった。
体験として多彩なニーズの存在を確認した以上、トータルサービスを提供する原料商社として、これに応えられる体制構築が不可欠になった。2012年度は顧客企業から、当社に依頼すると「何とかしてくれる」といわれる案件を増やすことが目標の1つに加わった。
また、同展示会を契機に当社の「オープンラボ」(研究室)を訪れる企業数・人数ともに増加している。展示会をきっかけにラボが身近な存在であると感じていただき、評価機器の活用など、ここを来訪して活用すると「こんなことができる」という理解が深まったのかもしれない。
特に、2012年に入ってから来訪者が非常に増えている。結果、ラボで行う顧客とのディスカッションが(処方の)素案検討に役立っている。こうしたラボの特性は、今後にかけてさらにカスタマイズしていく。
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