女性にとって美しくなりたいという願望は永遠のテーマだ。高校生がメークをしているのを見かけることはもはや珍しいことではないが、中学生、小学生、さらに未就学児にまでメーク人口は広がっている。
日本能率協会総合研究所の調べでは、3歳から9歳までの女の子のうち、およそ8割が「化粧経験あり」と回答したという。また、その母親の多くが、ディスコやDCブランドなどを経験した流行に敏感な世代であり、玩具店ではメークイベントが開催されていると、積極的に子どもを参加させる母親の姿も多く見受けられる。今回、キッズ、ローティーン、そして流行を動かす世代として注目度も高いハイティーンのメーク事情を探った。
★キッズコスメ★
女の子のおしゃれツールとしてキッズ市場で注目
3歳から小学校低学年を対象としたキッズコスメは、おおむね30億~40億円ほどの市場規模と推定されており、玩具メーカーや化粧品メーカー、玩具小売店などが、人気キャラクターを活用したブランドを展開している。市場では、リップグロス、アイシャドー、ネールなどを、華やかでボリュームのあるパッケージにセットした商品が多く、プレゼント用としての需要も高い。
キッズコスメは、玩具店で扱われていることが多いが、薬事法では大人用の化粧品と同じ項目に分類されており、使用が許可されている主要成分も大人の化粧品と同じになる。それ故、未完成な子どもの肌の皮膚環境を壊さないため、薄づきで簡単に石けんで洗って落とせるなどの安全設計が求められている。
2007年に社団法人日本玩具協会は、東京都から子ども用化粧品の適切な表示の確保に努めることへの要望を受け、「ST基準内商品表示ガイドライン」に「化粧品玩具」の項目を追加し、『これは、化粧品です。必ず保護者の監視のもとで使用させてください。』との注意表示により、保護者側の適切な判断と十分な監護を喚起している。
大型玩具店「トイザらス」では、キッズコスメセットを展開するマークウィンズ・インターナショナルによるメークアップイベントを、ゴールデンウィークや夏休み期間を利用して開催している。同イベントでは、ビューティアドバイザーがキッズコスメを使って女の子に順次ネールやメークを施していく。リップグロスやボディスタンプに喜ぶ子どもの姿は、保護者の購買意識を上げる効果にも繋がっている。
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