――研究者としてのこれまでの足跡と現在の研究内容をお聞きします。
土橋確英開発研究課長 研究の原点といえる大学農学部を卒業後、機能性食品素材を手掛けるメーカーに入社し、研究職を約5年間務めた。ちょうど30歳の節目を目前にして、新たな一歩を踏み出したいという思いが強くなり、2001年にクローダに入社した。
現在は、当社独自のカラム吸着精製技術「Super Refined」(通称=SR)を用いた原料の開発が大きな役割だ。開発してから数十年間経った今でも、市場競争力をもったコアな精製技術となっている。
この技術を活用した製品はクローダグループの海外各国にも広範囲に輸出している。特に「ラノリン」などは日本製が主流だ。
――クローダでの10年超にわたる研究生活の中で、印象的な成果はありますか。
土橋 数年前に、あるお客様からUV吸収剤をよく溶かす油がないかという依頼を受けた。市販品では皮膚への刺激などが原因で使いづらいため、安全性と性能の両面が担保された素材を探されていた。
その後研究を重ねて開発したのが「SR」を利用した「クロダモル TOTM」で、高い評価を受け、採用につながった。
――今後に向けて、重点研究テーマや理想の研究者像はありますか。
土橋 「SR」についての研究データを集めることに力を入れている。例えば、精製する前後で取り除かれた成分が皮膚にどういった悪影響を及ぼすのかなどを、データとして数値化し、わかりやすく発信していきたい。
さらに、「SR」を凌駕する新しい精製技術の開発にも、ギアを上げて取り組んでいきたいと考えている。
また、私は課長という立場でもある。最近著書で目にしたリーダーに必要な資質「6S」を備えたリーダーを目指し、現場の士気向上や後継者の育成も進めていきたい。
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この記事は週刊粧業 掲載
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