フェイスラボ、高品質・低コスト・短納期という化粧品OEMの基本押さえサービスの充実へ

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フェイスラボ、高品質・低コスト・短納期という化粧品OEMの基本押さえサービスの充実へ

 img1548_2.jpgフェイスラボは、化粧品(医薬部外品)と健康食品を手掛けるOEMメーカーで、化粧品に関しては主にスキンケアを扱ってきたが、近年、メークについても設備を導入するなど強化を図っている。今期については、組織活性化を最優先に取り組み、将来の飛躍に向け布石を打つという。「新しいことにチャレンジするためには、現状否定から全てが始まる」と話す朝比奈謙太社長に現状の取り組みと今後の方向性について語ってもらった。

今期は社員の意識改革を最優先に

 ――直近の業況についてお聞かせください。

 朝比奈 2012年9月期は、業績が安定し、ほぼ前年並みで推移することができた。

 一方で、創業より10年が経過し、社員の間に安定志向が強まってきたことから、思い切って工場長と東京営業所長を新たに抜擢するなど、社員の意識変化を促すための改革に着手し始めている。

 今期(2013年9月期)は、前年並みの業績を確保しつつ、組織活性化への取り組みを最優先させたい。

 ――具体的にはどのようなことに取り組んでいかれますか。

 朝比奈 まずは、グループ企業であるエフシー中央薬理研究所の幹部との意見交換会を定期的に開催し、人材の育成を図っていく。さらに、やめるべきものはやめ、チャレンジしていく風土を醸成していく。

 若い社員が多く、そこが当社の強みでもあるため、「頑張れば報われる」ことを制度面で実現できるよう、人事考課の見直しにも着手した。

 今後も皆が意欲的に仕事に取り組めるよう努めていきたい。

グループの総合力で差別化図る

――持続的成長に向けては、他社との差別化を図ることが重要です。

 朝比奈 グループ企業との連携を強化し、原料の共同調達によるコストメリットの創出や、国内外のインフラ共有による迅速な対応により一層磨きをかけていく。

 また、お取引先様の難解な要望に対し、何とか解決に導いてきたことで評価され、信頼を得てきたと自負しており、今後、この部分をさらに強化していきたい。

 新規先の獲得に向けては、品質・納期・コストという基本部分をしっかりと押さえつつ、サービス面の充実にも取り組んでいく。

将来的には海外比率を3割に

 ――中長期戦略を教えてください。

 朝比奈 国内においては、現在の東京・静岡に加え、近い将来、福岡にも営業拠点を設けたい。当社はもともとスキンケアに強みがあるが、最近ではアイメークをはじめとしたメーク関連の受注が増えてきているため、2~3年後には国内に工場を新設する計画も浮上している。

 海外については、インターネットによる受注で徐々に売上げが増えてきている。将来的には、シンガポールに拠点を設け、国内企業の海外進出を支援し、海外比率を3割程度まで高めていきたい。

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