たしろ薬品 コスメティックテラスTASHIRO、超広域型向け専門店の新モデルが誕生

週刊粧業 2015年2月16日号 7ページ

カンタンに言うと

たしろ薬品 コスメティックテラスTASHIRO、超広域型向け専門店の新モデルが誕生
 1956年の創業以来、超広域型・首都圏ターミナルを主体に化粧品専門店を展開するたしろ薬品(本社=神奈川県横浜市)は、新たな時代や顧客ニーズに適したコスメセレクトショップを目指すべく、一昨年に「リボーン・プロジェクト」を立ち上げ、事業改革を推進している。

 昨年は、超広域商圏に特化した総合化粧品セレクトショップとして「THE COSMETIC TERRACE TASHIRO」(以下「コスメティックテラス」)を、「ルミネ横浜店」(2月)、「蒲田東急プラザ店」(10月)、「相鉄ジョイナスB1F店」(12月)の3店で誕生させ、新たなステージへと歩みを進めた。同社の田代正樹社長にその全貌について話を伺った。

他業種店の取り組みに学び
新規と既存が共存する売場へ

 プロジェクトの立ち上げは、ちょうど2年前、2013年2月のことだ。田代社長は、新業態の提案に向け、「フォーカスした事業」「化粧品を軸とした総合ビューティ産業」「コスメシューティカルケア」「深化とコラボレーション」の4つをキーワードに掲げ、顧客を惹きつけ、より高い満足を提供する「化粧品を軸とした美のセレクトショップ」としてコスメティックテラスを構想した。

 プロジェクト開始からわずか1年で第一号店となるルミネ横浜店をリニューアルできたのは、何年も前から着想し、思案していたからに他ならない。

 「メーカーで働いていた時代も含めると化粧品の販売に携わって30年以上になるが、ようやく思い描く業態へと舵を取れたと感じている」

 長年溜めてきた考えを具現化しようと思い至ったのは、ここ数年の業界を取り巻く環境の激変がきっかけだった。中でも、インターネットの普及がその最たるものだという。実際、ネットを利用して化粧品を購入する女性が増加し、それと呼応するかのように、ブランドメーカーには異業種からの新規参入企業が増え、その存在感を高めてきた。

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