キユーピー、オリジナル化粧品を初の一般販売

週刊粧業 2015年3月23日号 2ページ

カンタンに言うと

キユーピー、オリジナル化粧品を初の一般販売
 食品メーカーのキユーピー(東京)は、自社で生産しているヒアルロン酸を使用した化粧品ブランド「キユートピア」を立ち上げ、従来から販売しているサプリメントとの両軸による内外美容の訴求でBtoC通販を強化している。一般消費者向けとしては同社初のオリジナル化粧品で、昨年12月から自社通販サイト「キユーピーアヲハタネットショップ」にて販売を開始している。

 同社は30年以上前にヒアルロン酸の研究と生産をスタートさせて以降、化粧品用途などとして原料販売を続けてきたが、事業領域をさらに広げることで新たな成長性を見出したい狙いがある。

 ミスト状化粧水の「キユートピア モイスチャーミスト」(80 mL3500円)と美容液(ヒアルロン酸原液、写真右)の「同 ピュアヒアロ」(30 mL5000円、写真左)をラインナップし、「モイスチャーミスト」には、独自成分で角質層への浸透度を高める低分子型の「ヒアロオリゴ」を配合する一方、「ピュアヒアロ」には肌表面をカバーする高分子タイプのヒアルロン酸を取り入れた。

 いずれも自社のヒアルロン酸を高濃度に配合しているのが特徴となっているほか、作用の異なる2種のヒアルロン酸の組み合わせで優れた保湿効果が期待できるとしている。

 大手食品メーカーが化粧品事業に参入――。一見するとこう安易に捉えがちだが、その背景には複合的な要因が重なり合っていた。

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