一丸ファルコスは、弘前大学と角弘(本社=青森県)との産学共同でサケ鼻軟骨由来の糖タンパク質である「プロテオグリカン」の研究を進め、化粧品素材「プロテオグリカンIPC」に続き、2010年には美容・健康食品素材「プロテオグリカンF」を開発、世界で初めて食品用途での商業化に成功した。
食品機能としては、すでに経口摂取によるヒトモニター試験で、肌の弾力改善作用(グラフ参照)、肌のたるみ改善作用などが認められている。また、臨床試験で軽度の関節痛の緩和・改善作用も確認されている。現在も研究を進めており、今年4月より導入された新たな機能性表示制度を活用した商品化のサポートに取り組む構えだ。
一方、素材元および研究拠点となる青森県が、「プロテオグリカン(PG)ブランド推進協議会」を発足し、PGブランドの認証制度を導入した。産学官の連携となり、このほど産学官連携が機能した取り組みとして農林水産大臣賞を受賞。一昨年には地域産業支援プログラム表彰で文部科学大臣賞を、昨年はイノベーションコーディネータ表彰大賞で文部科学大臣賞を相次いで獲得した。同社のプロテオグリカンは、同協議会の認証原料として各PGブランドに配合されている。
昨今は、生体成分であるプロテオグリカン配合によって期待できる美容・健康効果に注目が集まっている。同社は、先行して蓄積するエビデンスデータおよび行政の評価を担保に、「機能的価値」を素材の信頼に代え、品質での差別化を図っていく。
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この記事は週刊粧業 掲載
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